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これはニューヨーク市のデブラシオ市長が30日、記者会見で明らかにしたもので、21年度のニューヨーク市警の予算を前年度と比べておよそ10億ドル日本円でおよそ1000億円減らして、その分を教育や社会保障などの分野に充てるということです。

アメリカのメディアによりますと、ニューヨーク市警の年間予算は、およそ6000億円で、1000億円はその6分の1にあたります。

デブラシオ市長は、警察官の新規採用の一部を中止することなどによって、予算を減らすとしていて、予算案は30日にも市議会で可決される見通しです。

アメリカではことし5月、黒人男性が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、各地で警察改革を求める声が高まり、ニューヨークのマンハッタンでは若者ら150人以上が市庁舎の周辺で泊まり込みを続けながら改革を訴えています。

活動に参加している白人の女性は「予算の削減ははじめの一歩にすぎません。警察官が差別的な対応をやめるまで活動を続けます」と話していました。

アメリカでは、外出や経済活動の制限が緩和されたあと新型コロナウイルスの感染者が再び増加していて、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、6月29日に報告された1日当たりの新たな感染者は4万1556人に上っています。

ABCテレビなどの分析によりますと、50州のうちフロリダ州テキサス州など南部や西部を中心に、35の州で感染者が増加しています。

こうした状況について、トランプ政権で新型コロナウイルスの感染対策に携わるファウチ博士は30日、議会で証言し「事態を完全には制御できていないのは明らかだ」と述べたうえで、新規の感染者について「このままでは1日当たり10万人に増えても、おかしくない状況だ」と述べて警告しました。

さらにファウチ氏は「外出して人と会うのはよいが、マスクを着用し、密集を避け、手を洗うなど、安全のための指針に沿って行動してもらいたい」と述べ、感染防止対策の徹底を呼びかけました。

一方、野党 民主党のバイデン前副大統領は30日の記者会見で、「トランプ大統領は『戦時の大統領』を自称していたが白旗を上げたようだ」と述べて、トランプ大統領の経済活動を優先する姿勢が事態を悪化させていると批判しました。

バイデン氏は6月30日、地元の東部デラウェア州で記者会見を開き、女性を選ぶと明言している自身の副大統領候補について「候補者たちの名前は明かさないが、多くの白人以外の女性がいるし、ラテン系やアジア系もいる」と述べ、多様な候補者の中から選定を行っていることを明らかにしました。

そのうえで「現在、詳細な経歴調査を行っていて、それに6週間から8週間程度かかる」と述べたうえで、8月17日から開催が予定されている民主党の全国党大会の前の8月上旬までに決定したい考えを明らかにしました。

バイデン氏はこれまで8月1日までに決定したいとしていました。

民主党の副大統領候補には、ハリス上院議員や、ウォーレン上院議員などの名前があがっていますが、白人警察官による黒人男性の死亡事件をきっかけに、黒人女性を選ぶべきだという声も高まっています。

アメリカでは、これまで女性が副大統領を務めたことはなく、大統領が職務を遂行できなくなった場合に、大統領を継ぐ立場の副大統領の候補にバイデン氏が誰を選ぶのか、その判断に注目が集まっています。

#米大統領

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