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シンガポールの総選挙は10日投票が行われ、開票の結果、93の議席のうち、リー首相が率いる与党、「人民行動党」が83の議席を獲得し、勝利しました。

これにより、リー首相が政権を維持することになります。

しかし、与党の得票率は61.2%と過去3番目に低く、前回の69.9%と比べて8ポイント余り低下していて、与党への支持が一定程度離れる形となりました。

シンガポールでは、新型コロナウイルスの感染者が4万5000人を超え、ことしの経済成長率は最大でマイナス7%まで落ち込むと見込まれるなど、経済の先行きが不透明となっています。

このため、今後、失業者の増加などで国民の不満が高まっていくことが予想される中で、リー首相は先月、議会の解散を発表し早期の総選挙に踏み切るとともに10万人の新たな雇用創出を柱にした経済対策をアピールしてきました。

勝利を受けてリー首相は「新型コロナウイルスや経済への対策に取り組みこの危機を乗り越えます」と述べました。

一方、今回、感染拡大を防ぐため、投票所では手の消毒や手袋の着用が義務づけられていましたが、対応に時間がかかるなどした結果、投票時間が2時間延長されるという異例の対応となりました。

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