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内戦が続く中東のシリアでは、アサド政権が制圧地域を大幅に広げて圧倒的な優位を固め、反政府勢力は、北西部の一部の地域に追い込まれた状態となっています。

こうした中、19日任期満了に伴う議会選挙の投票が行われました。

シリア国営通信は、国内のすべての県に投票所を設けたと伝えたほか、シリアのアルノウス首相は「軍事的な勝利に加え、政治的にも勝利する日だ。この選挙が、真の民主主義につながる」と述べて、政権の正統性をアピールしました。

選挙ではアサド政権の与党の圧勝が予想されていますが、候補の大半がアサド政権側であるうえ、実際に投票が行われたのは、政権側が支配する地域に限られ、反政府勢力の支配地域で暮らす国民や、国外に逃れた難民は投票できていないと見られます。

反政府勢力の主要組織である「シリア国民連合」は、「難民や国内避難民が1300万人いることなどを踏まえると、まともな選挙とは言えない」と非難する声が上がっていて、国際社会からも厳しい目が向けられています。

イスタンブールの「アヤソフィア」は、1453年にオスマン帝国の征服に伴って、キリスト教の教会から、イスラム教のモスクに改修され、トルコが建国されると、政教分離の方針に沿って、博物館として使われてきましたが、今月10日、トルコのエルドアン大統領によってモスクに戻され、内外に波紋を広げています。

こうした中、エルドアン大統領は19日、アヤソフィアを訪れ、今月24日に予定される初めての集団礼拝に向けた準備状況を確認しました。

アヤソフィアの内部にある、キリスト教の聖母子像のモザイク画などは、イスラム教が禁じる偶像崇拝とみなされることから、モスクとして使用するために、どう扱われるかが焦点の1つとなっています。

これについて、トルコ政府は、モザイク画などは礼拝中に限ってカーテンで覆うものの、ふだんは観光客に公開すると強調し、懸念の払拭(ふっしょく)につとめています。

しかし、EU=ヨーロッパ連合は、トルコ政府にモスクへの変更を考え直すよう求めるなど批判がくすぶっていて、今月24日の集団礼拝の開催などをきっかけに、キリスト教圏の国々から改めて失望の声があがることも予想されます。

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