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 資材価格が上昇しているのは、コロナ危機によって各企業がサプライチェーンや商品構成の見直しを進めているからである。売上高が減れば、利益を確保するため、商品数を絞り、利幅の高い商品に集中するところが増えてくる。輸送の絶対量が減っていることから、航空機の機材の小型化も進んでおり、航空貨物の運賃は逆に上昇するなど、基本的にコストは上がる一方だ。

 この状況は半ば恒常的なものであり、すぐに以前の状態に戻るとは考えにくい。業種にかかわらず、事業者は付加価値の高い商品を高く売るモデルに転換できなければ、ポストコロナ時代に生き延びるのは難しいだろう。

 一方で消費者も価値観を変える必要がある。相応の製品やサービスにはコストがかかるという認識を持ち、ある程度の支出は許容する覚悟を持たないと、消費は回っていかない。事業者が利益を上げられなければ、結局は労働者の雇用や賃金という形で自身の財布に跳ね返ってくる。

 そうは言っても消費者の財布も厳しい。支出をしっかり管理し、余分な買い物は避けつつも、良いモノには相応のお金を払うという習慣を確立することが何よりも重要である。