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イスラエルを訪問していたアメリカのポンペイ国務長官は、25日、スーダンの首都ハルツームを訪れ、ハムドク首相と会談しました。

スーダン政府によりますと、会談でハムドク首相は、長年アメリカと対立してきたバシール政権が去年の軍事クーデターで崩壊したことを受けて、アメリカによるテロ支援国家の指定の解除に向け、関係の強化に意欲を示しました。一方で、アメリカが求めているイスラエルとの国交正常化については、「移行政府には決定する権限がない」と述べ、現在の軍民の共同統治の間は難しく、2年後に予定される民政への移管後に判断されるべきだとして、急がない考えを示しました。

アラブ諸国のうちUAE=アラブ首長国連邦イスラエルとの国交正常化で合意したことを受けて、スーダンもそれに続くのではないかと取り沙汰されていましたが、スーダンでは先週、国交正常化に意欲を示す発言をした外務省の報道官が解任されるなどしていて、今回、首相自身が改めて慎重な姿勢を示したかたちです。

WHOは25日、2016年にナイジェリアで最後に感染が確認されて以降、4年間、ウイルスに感染した例が報告されなかったとして、アフリカからポリオが根絶されたと宣言しました。

ポリオは、主に5歳以下の子どもが感染し、発症すると手足にまひが残ったり死に至ったりするケースもあります。

1996年にはアフリカで、推計でおよそ7万5000人の子どもにまひの症状がみられましたが、ワクチンの接種が進み、感染者は減少していました。

ポリオの根絶について、WHOのテドロス事務局長は「きょうは祝福すべき、希望に満ちた日だ。私たちはポリオウイルスのアフリカからの根絶という歴史的な公衆衛生上の成功を祝っている」と述べました。

これで、ポリオの感染が続いているのは、世界でアフガニスタンパキスタンの2か国となりました。

ただ、今回、根絶が宣言されたのは「野生株」と呼ばれる自然界に存在するもので、ワクチンの接種に由来するウイルスの感染は、いまもアフリカの16の国で続いているということです。

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