Exclusive: ゴーン元会長を失脚に追い込んだハリ・ナダ氏。電子メールのハッキングやゴーン派の排除など、日産の陰の実力者が画策した一連の出来事が新たにあきらかになった。https://t.co/ByKDzfQEVR
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) August 27, 2020
マレーシア出身のナダ氏は英国で育ち、グレイ法曹院で学び法廷弁護士の資格を持つ。奨学生として中央大学で学んでいたこともある。 pic.twitter.com/QZxcXSfPDY
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新たな取材で得た情報は、ナダ氏らがいかにゴーン元会長を権力の座から引きずり降ろし、報復し、また主要なビジネス上の決定を監視されることなく下そうとしていたかを示唆しており、これは日産のコーポレートガバナンスと、危機からの脱却能力に対して疑問を生じさせている。
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ハッキング:
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ナダ氏は、情報システム関連の主要スタッフに知らせることなく、仏企業を起用し、日産のコンピューターシステムと、ゴーン氏の社用電子メールアカウントへの侵入のお膳立てをした。
ゴーン派の排除:
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複数の関係者によれば、西川氏とナダ氏は、日本政府は日産が持ち株会社に飲み込まれるのを見たくはないだろうと考えていた。そこで、ゴーン一派を排除することを目指したという。
日産の元幹部兼ゴーン元会長の側近ホセ・ムニョス氏もナダ氏主導のクーデターの一環として逮捕されるのを恐れていた。関係者によれば、勤務先の米国から日本の本社へ呼び出されたが、日本に戻ることはなかった。 pic.twitter.com/TW3DcXzKC3
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日産の法務担当であるラビンダ・パッシ氏は、ナダ氏が自身も類似の行為に関与していたにもかかわらず、ゴーン元会長の不正行為について社内調査をしていると内部告発した後、日産が申し立てた仮処分決定の執行を自宅で受けるなど、報復に遭ったと主張する。
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ナダ氏は、ライバルあるいは忠誠的でないと見なされた主要幹部らの処分を率いた。関係者によれば、日産はナダ氏にボディーガードや運転手、自動車をあてがい、家賃が月約120万円の六本木の高級マンションをセカンドハウスとして借り上げた。 pic.twitter.com/kG566WzwSe
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ナダ氏は、来年1月にケリー氏の公判で同様の内容の証言を行う見通し。関係者によると、ナダ氏は指導的立場にはないものの、法務関連や人事、 コミュニケーションなどさまざまな事柄に引き続き関与しているという。 pic.twitter.com/OcyZPLzfJG
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ナダ氏が守ろうとした日産は、資金節約のためにコスト削減や工場閉鎖を実施し、危機的な状況にある。新型コロナによる苦境を乗り切るために世界的ネットワークが重要な局面にあって、アライアンス内の関係は引き続き緊迫している。
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