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タイではプラユット首相率いる政権が、軍の影響力を背景に強権的な姿勢をとっているとして、若者らによる反政府デモが相次ぎ、デモでは議会の解散や憲法改正だけでなく、これまで議論さえタブー視されてきた王室改革まで訴える人たちが出てきています。

これに対抗して政権を支持し、王室を擁護するグループなどがSNSで集会を呼びかけ、30日、首都バンコクに数千人が集まりました。

この中で呼びかけ人の1人は「反政府の動きの背後に外国の勢力がいるにちがいない。王制を破壊しようとする行為は許さない」と訴えて、反政府活動を続ける若者たちを批判しました。

参加した人たちは「王制に対する批判を聞いてショックを受けた」とか、「若者たちの要求は到底、受け入れられない」などと話していました。

プラユット政権は王室改革を訴えるフェイスブックのページを閉鎖させるなど圧力を強める一方、若者たちが求める憲法改正には前向きな姿勢を見せるなど懐柔策をとっています。

これに対して若者たちは、政権側が強硬な姿勢に転じ、反政府デモを抑え込むため武力を行使しないか、警戒を強めています。

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