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満足と自信
トランプ米大統領は経済回復の進行状況に「この上なく満足している」が、さらに前に進むために刺激策の拡大を望んでいると、ムニューシン財務長官がFOXの番組で述べた。同長官は「より的を絞った景気対策法案」を可決するよう議会に訴えた。7-9月(第3四半期)経済成長について、大幅なマイナス成長だった前期から「驚異的な」持ち直しを見せると述べた。

長い道のり
米連邦準備制度理事会FRB)のパウエル議長は、8月の米雇用統計が良好な内容だったものの、「完全雇用に戻るには新型コロナウイルスを収束させる必要がある」とナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)とのインタビューで述べた。金融政策に関しては、「われわれは米経済が長期間低金利を必要とすると考える」と発言。FRBの緩和政策が株価のバブルにつながっているとの見方には否定的な見解を示した。

オプションのクジラ
ソフトバンクグループは株式デリバティブ金融派生商品)の取引で、約40億ドル(約4250億円)の含み益を得ていると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が6日、事情を直接知る複数の関係者からの情報として報じた。この数カ月をかけて取引を積み上げ、ハイテク銘柄のオプションプレミアムに約40億ドルを費やしたと関係者らは指摘。取引はソフトバンクグループ内部でも議論を呼んだという。

政治と分離
主要製薬会社は、広範な安全性や有効性に関するデータなしに新型コロナワクチンの審査を米食品医薬品局(FDA)に求めることはしない方針だ。FDAには新型コロナワクチンをできるだけ早期に認めるよう政治的圧力がかかっており、製薬会社はこうした動きに対抗して共通の姿勢を声明で打ち出すとみられる。ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の米国勢や英グラクソ・スミスクライン、仏サノフィで、他の企業も参加する可能性がある。

最後のとりで
トランプ氏が投票所投票の開票結果だけで優勢となり、郵便投票の開票が終了するのを待たずに勝利宣言を行うシナリオを民主党は危惧しているが、バイデン氏には隠れた強みがある。ミシガンやペンシルベニアアリゾナミネソタ4州を含め、勝敗を決すると目される主要州の多くで選挙管理当局のトップは民主党員だからだ。結果がもつれ、数日から数週間がかかる郵便投票を集計し、最終結果を認定するのはこうした州務長官らに委ねられる。

今年1月時点で、多くのチャットルームの住人らは、オプションディーラーを囲い込むことで株式ポートフォリオのリターンを押し上げることができると考えついた。

  目新しくはなく、リスクフリーからほど遠いが、オンライン掲示板レディットのフォーラム「r / wallstreetbets」で称賛されたこの戦略は、少なくともかなりシンプルだ。保有株のコールオプション(買う権利)に資金を投じ、売り手がヘッジとして同一の株式を買わざるを得なくなるようにするのが狙いで、その後に続くフィードバックループが全てを押し上げるという論理だ。

  偶然か意図的かは分からないが、このような状況が米国のハイテク株で大規模に起き、激しいラリーに拍車を掛けていたと見受けられ、先週の下落を悪化させる可能性もある。大勢の個人投資家がオプション市場に殺到しており、最近ではソフトバンクグループが大型ハイテク株のオプションを大量購入したと伝えられた。

  英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は6日、ソフトバンクGがここ数カ月に約300億ドル(約3兆1870億円)相当の株式に関連したオプションに投資し、約40億ドルの含み益を得ていると報じた。孫正義社長の指示でこうしたポジションを取ったという。同社の広報担当に取材を試みたが返答は得られていない。

  BTIGの株式・デリバティブ担当チーフストラテジスト、ジュリアン・エマニュエル氏はオプション投資が株式相場のボラティリティ-を高めているとみており、「極めて速いスピードで押し上げられ大きくなった雪だるまがここにきて、雪崩を起こす危険性がある」と指摘する。

  ソフトバンクGの大胆な動きは新聞の見出しを飾ったが、複数のアナリストによると、その影響力は市場の残りの部分に比べると比較的小さいという。より大きな影響力を持つのは小口投資家で、1カ月でコールに400億ドルを支払ったことがサンダイアル・キャピタルのジェイソン・ゲッフェルト氏が集計したオプション・クリアリング・コープのデータに示されている。

  下落リスクの兆候は3日と4日の米株式市場で鮮明になり、大型ハイテク株の構成ウエートが多いナスダック100指数は最高値からの下落率が一時10%に達した。プロスパー・トレーディング・アカデミーのスコット・バウアー最高経営責任者(CEO)は、小口投資家が夏にオプション市場を飲み干す勢いだったのを見てソフトバンクGが便乗したとも考えられると述べ、最初に始めたのが誰であろうと、先週の相場展開は何事も永遠にうまくいくわけではないことを示したと指摘した。

  バウワー氏は「絶対確実な戦略はない。それは確かだ」と述べ、「ロビンフッドのトレーダーや初心者トレーダーらはボラティリティーやこのような状況を経験したことがなく、率直に言って悪いところに目をつぶる。一本調子の上昇が続かない市場で起こり得る現実の厳しさを初めて知っただろう」と語った。

  買い手が1人であろうと多数であろうと、 人気大型ハイテク株のオプションの出来高は爆発的に増加している。フェイスブックアマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、アルファベットといったいわゆる「FAANG」銘柄の建玉合計はかつてないペースで急増。通常なら下落局面に備えてコールよりプット(売る権利)の買いが多くなるはずだが、強気なコールの売買が大部分を占める異例の状況となっている。

  アマゾンのコール出来高は2日までの30日間に平均14万6000枚と過去最多近くに上り、同期間にアマゾンの株価は9%上昇した。アップル株のコールは1日平均300万枚強と、過去6年で最多となり、アップル株はその間に24%上昇した。テスラ株のコールの1日平均出来高は200万枚に迫り、株価は28%上昇した。

  一部アナリストはソフトバンクのような巨大投資家が行ったことが確実であるトレードを目にしたが、出来高の大半は小口であるため個人投資家が背後にいることを示唆しているとゲッフェルト氏は分析する。インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏によれば、小口トレーダーが「r / wallstreetbets」でもてはやされた戦略を採用している証拠が見受けられるという。

  ソスニック氏は「これを収益マシンと見なし始めた小口投資家からの需要があることは間違いない」と述べ、 「ずっと上昇し続けると見込んだ銘柄のコールを買ってレバレッジをかける手法は、一時的な揺り戻しはあっても繰り返されるだろう。規模の大きいファンドも参戦していると思う」とコメントした。BTIGのエマニュエル氏もソスニック氏と同意見で、当初この戦術に懐疑的だったヘッジファンドが最終的に参加した兆候があると指摘した。

原題:
The Options-Enhanced Stock Market Money Machine Is Going Global(抜粋)

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