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ロシアとベラルーシ国防省によりますと、両国の軍事演習が今月14日からベラルーシ西部の演習場で始まり、合わせて800人以上の空てい部隊などがテロ対策の演習に参加しているということです。

さらにロシアメディアによりますと、ロシアとベラルーシをはじめとするソビエトの6か国が参加する演習も、来月ベラルーシで行われるということです。

ベラルーシでは先月の大統領選挙に不正があったとしてルカシェンコ大統領の退陣を求める大規模な抗議活動が行われるなど緊張が続いていて、ベラルーシとロシアは欧米の関与を警戒しています。

プーチン大統領は14日、ルカシェンコ大統領と会談した際に「ほぼ毎月、両国では軍事的なイベントがある」と述べていて、両国としては軍事面での連携を印象づけ、欧米をけん制するねらいもあるとみられます。

一方、アメリカを中心とする軍事同盟のNATO北大西洋条約機構ベラルーシ情勢を注視するとしていて、今回の演習を受けてさらに警戒を強めるものとみられます。

EUのボレル上級代表は15日、ヨーロッパ議会で演説し、先月ベラルーシで行われた大統領選挙について「不正が行われたと見なしている」としたうえで、当選したと発表されたルカシェンコ大統領について「正当な大統領として承認しない」と明言しました。

また、ベラルーシでは大統領選挙のあと続いている抗議活動に参加したとして7500人以上が政権側に拘束され、拷問もおよそ500件に上ると指摘しました。

そのうえで、先月のEU首脳会議で承認し、準備を急いでいるベラルーシへの制裁の重要性を強調しました。

ロシアのプーチン大統領は14日、ルカシェンコ大統領との会談で改めて選挙の正当性を強調し連携を確認していて、ベラルーシをめぐってEU側とロシア側の対立の構図が鮮明になっています。

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