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タイでプラユット首相の辞任や王制改革などを求める大規模なデモを続けている若者たちは今月21日、首相府の周辺で行ったデモで24日深夜までにプラユット首相が辞任しなければ「大規模な抗議活動を続ける」と通告し、ここ数日間は大規模なデモを見合わせていました。

しかし、期限をすぎても政府側からの反応がなかったことから若者たちは25日午後から、バンコクの中心部で再び抗議活動を行っています。

若者たちは、大通りの交差点を占拠して、「プラユット首相は辞任しろ」などと声を合わせて叫んだり、強権的な政治への抵抗を示す3本指を立てるポーズを取ったりしていました。

参加した22歳の大学生の女性は「この場所に集まったすべての人がプラユット首相に辞任してほしいと思っている。デモをしても何も変わらないままでは、国はよくならない」と訴えていました。

タイでは、26日から臨時の議会が2日間にわたって開かれ、相次ぐデモを受けた対応が話し合われる予定ですが、デモ隊側は求めているのはプラユット首相の辞任だとして、デモを続ける構えを示しています。

タイで続く反政府デモでは、若者たちが王室への批判を強め、王制改革も求めていますが、地元のメディアは25日、ワチラロンコン国王が今月20日の反政府デモの中で王族の写真を掲げ王室の擁護を訴えた男性に直接会って感謝のことばを伝えたと報じました。

国王は、23日、宗教行事を終えて宮殿に衛兵とともに徒歩で戻る途中、王室を支持する人たちに出迎えられ、その中にいた男性の前で立ち止まって声をかけ、「あなたはとても勇敢だ。ありがとう」と謝意を伝えたということです。

今回の一連のデモに関連して、国王が王室の支持者に直接、声をかけ謝意を伝えたことが報じられるのは初めてで、反政府デモに対抗して集会やデモを行っている王室を擁護するグループを勢いづかせることになり、双方の衝突を懸念する声が上がっています。

臨時の議会は、26日朝から議員およそ700人が出席して開かれ、冒頭、プラユット首相は演説で「われわれは、将来に向けた解決策を見つけていく必要がある。有効な案があるのであれば歓迎する」と述べ、話し合いを通じた問題の解決を呼びかけました。

しかし、プラユット首相は、デモ隊が要求するみずからの辞任については触れませんでした。

これに対して野党側からは「あなたは国民にとって障害物だと思われている」などとして辞任を求める声が相次ぎました。

一方の与党側は「首相は国王に対し高い忠誠心を示している」などと擁護し辞任の必要はないと主張して、議論は平行線をたどりました。

臨時議会は27日も開かれる予定ですが、デモ隊が要求する憲法改正の内容をめぐっても与野党の溝は深く、議論の行方によっては若者たちのさらなる反発を招くことも予想されます。

タイでプラユット首相の辞任や王制改革を求めて大規模なデモを続ける若者たちは、26日、首都バンコクにあるドイツ大使館までおよそ2キロの道のりを声をあげながら腕を組んでデモ行進を行いました。

タイのワチラロンコン国王は1年の大半をドイツで過ごしているとされ、デモ隊は、「国王がドイツで公務を行っているのは不適切なのではないか」などとして、ドイツ政府に調査を求める要望書を提出することにしています。

これに対し、王室を擁護するグループは、デモ隊より一足先にドイツ大使館を訪れ、「デモ隊の主張は事実をゆがめ、誤解を与える内容で、タイに損害を与え、状況をさらに悪化させる」とする要望書を手渡し、デモ隊側の要望を受け入れないよう求めました。

代表の1人は、記者会見で「デモ隊が言っていることは王制改革でもなんでもなく、聞くに堪えないひぼう中傷であり単なる冒とくだ」と訴え、デモ隊を非難しました。

王室を擁護するグループは、反政府デモを主導する若者たちへの非難を一段と強め、反政府デモに対抗して各地でデモや集会を行っていて、双方の衝突を懸念する声が上がっています。

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