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弘法大師様大師号下賜1100年記念法話

「民間企業のなかでは給料が高い方だし、福利厚生も手厚い。何より、社会インフラだからリストラに遭う心配がない。一見、安心で安全な職場だよね。東大生の多くは俺と同じような考えで銀行を就職先に選んでいるよ」(K氏、以下同)

「東大を出て銀行に採用されたのだから、得意な頭脳労働ができる――」。銀行に就職した当初は、意気揚々とこう語っていたK氏。ところが、彼が実際に命じられた仕事は、中小企業の経営者や資産家の家を一軒一軒訪問して、保険や投資信託の購入をお願いするというもの。つまり、泥臭い営業だ。そこでは、「客」という立場を笠に着た金持ちたちから理不尽なパワハラを受けることもしばしばで、東大法学部で学んだ知識は全く役に立たなかった。必要なのは、受験勉強でも大学の講義でも学ぶ機会の無い「コミュニケーション能力」だ。

 東大を出ているような人間は、子供の頃から1人で机に向かっている時間が長い。そのため、論理的な読み書きといった言語スキルは高いが、人との会話やコミュニケーションを苦手としている人がそれなりにいる。対人のストレス耐性も決して高くなく、営業仕事で潰れる東大出身者は多い。K氏と同時入社した東大卒の同期も同じようにうつ病を発症し、現在は「いつ休んでもいい」とされている子会社の窓際部署で飼い殺しになっているという。自分を「コミュ障」と言うK氏にとっても、営業という仕事は苦痛だったのだろう。彼のメンタルはみるみる消耗していった。

慶應卒の先輩にとって東大卒の俺の学歴は目障りだったんだと思う。偏見だと言われるだろうけど、『私大の雄』にとって東大は目の敵なんだ。銀行は、東大生が大勢就職すると言っても100人規模の支店内に同窓は数人もいない。ノルマがきつくて部署のみんながストレスを溜めているから、俺の学歴がそのはけ口になったんだろうね」

「メンタルが綱渡り状態だから、いい年をして結婚もできないよ。東大に入るための塾やら予備校やらにいかせてくれた親には、心の底から申し訳なく思う。東大なんか入らなきゃよかったな。そしたら、銀行に入ることもなかった」

 銀行の経営は今の時代、もはや安泰ではない。規制緩和で増え続けるネット銀行との手数料競争やマイナス金利政策などの影響で、メガバンクは今、個人客を切って少数の金持ちだけを相手にする方針を立てている。振込手数料の値上げや口座維持手数料の導入はその一環だ。最近、みずほ銀行が立て続けに発表した「副業解禁」「3割の事務員を営業に配置転換」「週休3~4日制」といった新制度も、人員の削減の下準備と言える。

 最後にK氏は、これから銀行に就職しようとしている後輩たちに向けてこう言った。

「俺のように、『リストラの心配がない』から銀行に就職しようとする学生はもういないかもしれないけど、銀行に入れば自分が泥臭い営業をやらされることも想定しておいてほしい。その類いの仕事は東大卒にはつらいよ」

 東大法学部から銀行に就職し壊れかけている1人の先輩が、若い後輩たちへ力を振りしぼって送るメッセージである。

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三菱銀行は伝統的に経営企画部が強い。経営企画部はいわばトップの知恵袋で、経営計画を立案するだけでなく、当局(大蔵省や金融庁)や銀行間(インターバンク)での情報のやり取りをする渉外機能も持っています。まさに経営トップの頭脳でもあり、目でも耳でもあるわけです。

三菱の代々のトップは、経営企画部長を経験した人が大半で、経営企画部が組織の要となっているわけです。なので、三菱の場合は誰がトップに立つのか、何代も先まで出世のラインが見えていました。つまり東京大学卒、経営企画部で頭角を現したというエリート銀行員が、組織を統治する体制がしっかりしていた。

住友銀行では今に至るまで現場重視、数字重視で、結果を残した銀行員が出世する伝統が根付いています。利益を徹底的に追求する姿勢が、規模で勝る三菱UFJを追い落とし、三井住友が純利益首位の座を勝ち取った背景にあると思いますね。

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#勉強法

東京大学名誉教授で科学哲学・科学史・比較文明学が専門の伊東俊太郎さん(90)。