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天元戦の五番勝負は、タイトルを持つ井山裕太四冠(31)に一力遼碁聖(23)が挑戦し、ここまで共に2勝2敗で、勝負の行方は最終局にもつれ込みました。

16日、徳島市で行われた第5局は、午後5時前、183手までで黒番の一力碁聖が井山四冠を投了に追い込みました。

一力さんは3勝2敗で「天元」のタイトルを獲得し、ことし8月に獲得した「碁聖」に加えて、自身初の「二冠」となりました。

一方、井山さんは「三冠」に後退し、今回の五番勝負に勝てば達成できた前人未到の七大タイトル「通算50期」は持ち越しとなりました。

天元戦の結果、囲碁界は、七大タイトルを井山さんが3つ、一力さんと芝野虎丸さんがそれぞれ2つで分け合う3強の構図となりました。

対局のあと、タイトルを奪って二冠になった一力遼さんは「3局目がまずい結果で厳しいかなと思ったが、なんとか自分の力を出せた。目標を達成できてよかったが、内容的にはまだまだ及ばない部分もあるので、来年以降さらに精進したい」と話していました。

また、「タイトル戦で井山さんに勝つのが1つの大きな目標だった。まだあまり二冠を達成した実感はないが、これを機にまた精進していきたい。今回まだまだ内容的には足りない部分があるので、さらにもっと内容を上げていきたい」と述べました。

そして、ことし4月から新聞記者として働いていることについては、「今まで以上に囲碁に取り組めるようになったと思う。将来的なことは分からないが、自分にしか書けないことがあると思うので、そういった記事を書いていきながら、囲碁の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話していました。

一方、敗れた井山裕太さんは「大事なところの精度がいまいちになってしまった。短い時間でいいパフォーマンスが出せず、内容がいまひとつのシリーズだった」と振り返っていました。

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