OECD ことしの世界の経済成長予測 5.6%に上方修正 #nhk_news https://t.co/vUsNb5GMVV
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年3月9日
OECDは9日、世界全体や各国の経済成長率について最新の予測を公表しました。
去年、大きく落ち込んだ世界全体の経済成長率はことし5.6%とし、前回、去年12月の予測から1.4ポイント上方修正しました。
これは新型コロナウイルスワクチンの接種が先進国を中心に広がっていることを反映した結果で、世界経済はことし半ばまでに感染拡大前の水準に戻ると見込んでいます。
国別の経済成長率ではアメリカを6.5%、中国を7.8%としていて、両国が世界経済の回復をけん引する形になっています。
一方、日本は2.7%で、前回の予測より小幅に上方修正したものの、ほかの主要国に比べて低い伸びになると予測しています。
また、南米やアフリカの新興国はワクチンの普及が遅れていることに加え経済的な対策が限られていることから、世界全体の成長率を大幅に下回ると予測しています。
これについてOECDは、各国の経済格差が拡大すれば雇用や生活水準の長期的な悪化を招くおそれがあると指摘しています。
グリア事務総長は「ワクチンを自国のためだけでなく迅速に世界全体に広げなければならない。これまでにないほどの国際協力と協調が必要だ」とコメントし、各国にワクチンの普及への協力を呼びかけています。
OECDが9日に公表した国別の経済成長率の予測です。
▽日本はことしが2.7%、来年が1.8%、
▽アメリカはことしが6.5%、来年が4%、
▽中国はことしが7.8%、来年が4.9%、
▽ドイツやフランスなどユーロ圏はことしが3.9%、来年が3.8%、
▽韓国はことしが3.3%、来年が3.1%、
▽ブラジルはことしが3.7%、来年が2.7%、
▽南アフリカはことしが3%、来年が2%などとなっています。