北朝鮮 キム・ヨジョン氏 米韓軍事演習に反発 #nhk_news https://t.co/6fE2M6t8BQ
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年3月16日
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が談話を発表し、アメリカ軍と韓国軍が行っている合同軍事演習に反発しました。
今回の演習への公式な反応は初めてで、アメリカのブリンケン国務長官などが17日韓国を訪問することを意識した可能性もありそうです。
アメリカ軍と韓国軍は、バイデン政権の発足後初めて、3月8日から18日までの予定で朝鮮半島の有事を想定した合同軍事演習を行っています。
北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の妹のキム・ヨジョン氏は、16日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」を通じて談話を出し「南の当局の同族対決の意識と敵対行為は治療不可能な状態だ」などと演習に反発しました。
また、韓国政府が、規模を最小限にしたと説明していることについて「演習に反対しているのであって規模や形式を論じたことはない。幼稚で恥知らずだ」などとして南北間の軍事分野での合意を破棄することも示唆しました。
さらにバイデン政権に対しても「今後、4年間、安心して眠りたいなら、はじめから不格好に寝そびれるようなことはしない方がいい」とけん制しました。
今回の演習への北朝鮮の公式な反応は初めてで、バイデン政権が日本や韓国とも連携して北朝鮮政策の全面的な見直しを進める中、強硬な姿勢を示した形です。
北朝鮮のキム・ヨジョン氏の談話について、韓国国防省の報道官は16日の記者会見で、演習は例年、実施している防御的な性格の図上演習だと強調したうえで「朝鮮半島の恒久的な平和を構築するために北も対話に応じるなど、柔軟な態度を見せなければならない」と述べました。
また、キム・ヨジョン氏が南北の軍事分野での合意を破棄することも示唆したことについては「合意は、朝鮮半島の平和や安定に相当な役割を果たしてきた。私たちは、持続的に対話を通じた解決を促している」としています。
さらに、北朝鮮軍の動向について、特異な状況は確認されていないと説明しました。
一方、韓国統一省の関係者は「南北関係が早期に改善され、非核化対話がはやく再開されなければならないという立場に変わりはない」と述べました。
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