渋沢栄一“直筆の証文”見つかる 大金借りた際の証文か 埼玉 #nhk_news https://t.co/Rt2S8OwZUN
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年3月18日
実業家として数多くの企業の設立や育成に関わり「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一が、義理の弟から大金を借り受けた際にしたためたとみられる証文が埼玉県内で見つかりました。専門家は事業を興すための資金調達だった可能性があるとして、政府の役人から実業家に転身する足跡を示す貴重な資料だとしています。
見つかったのは、渋沢栄一が義理の弟にあたる渋沢才三郎にあてたとみられる証文です。
才三郎から金札800両を借り受け、利子をつけて返すと書かれています。
日付は明治4年12月23日で、署名と共にサインにあたる花押が記されています。
専門家によりますと、筆跡などから渋沢直筆の証文の可能性が極めて高いということです。
明治4年当時、渋沢は明治政府に仕えていて、その2年後に当時の大蔵省を辞め、銀行や製紙会社などを次々と立ち上げていきますが、今回見つかった証文は、事業を興すための資金調達の可能性があるということです。
渋沢史料館の井上潤館長は「事業を立ち上げる際の資料は多く残っているが、明治4年のものは数が少ない。渋沢が政府の役人だった時代から事業の立ち上げを視野に入れて動き出していることがうかがえる貴重な資料だ」と話しています。
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