自らを律すること厳然、他と接すること藹然。日常行為に「利他」の精神を「理想」として心に刷り込めば、生命のなかに新しい活力と新しい元気とを感じる。誠と愛と調和した気持ちと、安心と勇気とで、自然界と人々との結び目を堅固にすることだ。 https://t.co/PUNBQmTvsJ
— 中村天風 (@NakamuraTenpu) May 1, 2021
<4/30(金)19:00~>【司法試験】2021年4月日程開講!塾長クラス体験講義 体系マスター刑法1-3~伊藤塾長の最新講義をリアルタイムで体験しよう~
【近刊*5/7刊行】木下昌彦/編集代表、片桐直人=村山健太郎=横大道聡/編『精読憲法判例[統治編]』 重要判例の全文を掲載しつつパラグラフごとに解説、図解やクエスチョンとともに判例の内在的理解を完全サポートする新世代の憲法判例集、待望の[統治編]刊行です。https://t.co/4xtA0sHWOS pic.twitter.com/ZWwGvmIm0P
— 弘文堂 (@koubundoucojp) April 30, 2021
【訂正表・補遺のお知らせ】木下昌彦=編集代表『精読憲法判例[人権編]』の訂正
— 弘文堂 (@koubundoucojp) 2018年5月21日
表を作成いたしました。本書をご利用のみなさまにおかれましては、弊社ホームペー
ジにございます訂正表をあわせてご利用くださいますよう、お願いいたします。https://t.co/xla8NPbIPj
またあわせて、『精読憲法判例[人権編]』の補遺を作成いたしました。「7 国籍法事件」「26 札幌税関検査事件」「27 『北方ジャーナル』事件」「51 薬事法事件」の追加参考条文、問題等を掲載しました。こちらもご利用くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。https://t.co/uCErNa9T5p
— 弘文堂 (@koubundoucojp) 2018年5月21日
#勉強法
弁護士業の効率化のお話です。私は今、毎週の弁護士業にかける時間は約20時間程度です。企業顧問に特化しているため相談がなければ特にやることがないのと、手持ちの事件数は10件以下なので、かなり時間的余裕があります。それ以外の時間は経営コンサルティングや起業の準備、読書などをしています。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
時間に余裕があるので顧問先から相談が来ても秒速でお返しするし、急に重ための対応が入っても直ちに対応するため、顧客満足度はかなり高いと思います。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
同じように企業顧問メインの弁護士でもここまで業務量が少ないことはないと思うのですが、これは徹底的に業務量を減らす工夫をしているためです。
たとえば、顧問先の対応は、LINEやメッセンジャー、チャットワークでやることが多いのですが、すぐに返事するのはもちろん、クライアントが求めていることを的確に把握して、必要なポイントだけお返しします。この「必要なポイントだけ返す」というところはかなり大事で、生産性に大きく影響します。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
顧問先が複数の顧問弁護士を抱えており、他の顧問弁護士の回答メールを見ることがあるのですが、長々と書かれているものの、顧問先が求めることはあまり書いておらず、逆に求めてないことがたくさん書いてあることがままあります。下手に余計なことを書かれると無視できないため、扱いに困ります。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
また、長文メールは顧問弁護士側のメールを書く時間、読む側の読む時間を浪費するので、お互いの生産性を大きく損ないます。返事をする前に「今、何を求められているのか」を的確に把握してから(それが直ちにわからないなら、答える前に素直に聞く)、必要な内容だけコメントすることはとても大切です。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
これは電話も同様で、弁護士の多くは日中かなりの時間を電話対応に費やしていると思いますが、これは大幅に削減できる余地があります。たとえば、私宛に事務所に電話がかかってくるのは週に2〜3本くらいですが、これはそもそも徹底的に電話はしないですむようにしているためです。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
そうするために、他の弁護士であっても、最初に電話した際にメアドをお聞きしてメールで済ませるようにしますし、依頼者も「メールの方が連絡つきやすい」といってメールにしてもらいます。もちろん話を聞くために長電話になることはありますが、そもそも電話しないようにする努力は効果が高いです。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
あとは、できるだけ移動しないのもあります。刑事事件や裁判期日が多いとどうしても移動時間がかかりますが、最近は刑事は受けてないし、裁判もできるだけ電話/Teams会議にしているため、移動時間がほぼないです。そもそも事務所には週に1回程度しか行きません。移動時間の減少も効果が高いです。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
事務所にほぼ行かなくていいのは、FAXも電話もIP回線で家で使えるのと、書面はデータはすべてデータ化してクラウドに保存しており、事務所と家のパソコンが同期されているので、自宅でも事務所の執務環境と同じにできているのもあります。事務所に行く必要があるのは郵便物の確認/処理のためだけです。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
まとめると、弁護士業の生産性を向上させつつ顧客満足度を上げるには、①クライアントとのメール対応の時間を必要最低限に減らす、②電話がそもそもかかってこないようにする、③極力移動しなくていいようにする、の3点が重要ではないかと思います。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
「忙しい」というのは本当にどうしようもなくて、体力・精神力は消耗して回復しないし、顧客満足度も下がるし、自己研鑽する時間も取れないし、ストレスも溜まるし、健康のために運動することもできないし、家庭不和も引き起こすし、ろくなことはありません。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
全力で「忙しい」は捨て去りましょう。
うちの事務所は事務員がいないので事務作業は自分でやる必要がありますが、最大限効率化された環境で最低限の負担なので(LS法人スキームで社会保険料も極めて安い)、自分である程度仕事が取れる弁護士にとっては理想的な環境だと思います。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
オフィスに机1つは増やせるので興味ある方はご連絡ください!
ちなみに、事務所に出てくる時間や帰る時間は完全に自由ですし、在宅でも仕事できる環境なので、本当に自由なのですが、元裁判官の叔父はほぼ毎日来ています。裁判官歴40年の叔父に事件の見立てや尋問などについてパッと相談ができるのも、メリットとしては結構大きいかもしれませんね。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
業務効率化にあたって最大のハードルは、自分の「これをしないといけない」「こうでなくてはならない」という意識だったりします。依頼者とは必ず電話で話さないといけない、裁判所には行かねばならないとかですね。「やらないと本当に困るか?」と自分に疑問を投げかけることが、業務効率化の第一歩。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
弁護士のマーケティングというか、仕事の獲得方法について。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
最初に最も重要なことをお伝えすると、「仕事の取り方は自分のスタイルに合ったやり方をやれ、合わないやり方は身を削るだけだから無理にやるな」ということです。
どんなにいいやり方も、自分に合わないやり方はストレスになるだけです。
弁護士のマーケティングスタイルは、ざっくり分けると5つくらいあると思っています。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
①自分の仕事に感動してもらい、リピートや紹介を呼び込むタイプ、②コンテンツをどんどん発信したり露出を増やして問い合わせを呼び込むタイプ、③人の繋がりで紹介してもらうタイプ、④体当たりで営業するタイプ
⑤ニッチな分野を開拓して問い合わせを呼び込むタイプです。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
私は①と⑤はスタイルにフィットしてて、②、③、④はスタイルに合いません。②はたとえば広告打ちまくってコンテンツマーケしてる事務所がそうですが、仮に資金があっても同じことをやる気にはなりません。
③は飲み会・イベント好きや可愛がられキャラで、人脈維持の努力ができるタイプが向いていますが、私は苦手です(年賀状すら書かないので)。④は異業種交流会とかJCとかで身体を張って顔を売れるタイプですが、私は一番合いません。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
①は、たくさんの顧客を抱えるというよりは、少ないけれど自分の仕事をよく理解してくれる依頼者とお付き合いするというやり方が向きます。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
⑤は、まだ定まってない法領域とか制度関係を真っ先にやるタイプですね。霞ヶ関やベンチャーに近いとやりやすいやつです。
細かく分けるともう少しあるのですが、ご自分はざっくりこの5つのどれに当てはまるかを考えてみると、マーケティングに関するお悩みは少しは晴れるかもしれません。無理に人の真似はしないほうがいいと思います。
— 井垣孝之 (@igaki) April 30, 2021
昨日は弁護士業務の効率化について書きましたが、今日は弁護士に限らず仕事のスキルアップについて。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
逆説的ですが、仕事のスキルは、最初から効率化なんて考えていては身につきません。自分のスキルの質を上げるためのPDCAをいかにたくさん・速く回して量を質に転化できるかが勝負です。
スキルの質を上げるためのPDCAとは何かというと、P=今からやる仕事は、仕事の成果につながり、依頼者の満足になる仕事かの仮説を立てる、D=実際にやってみる、C=実際に成果と依頼者の満足につながったかの仮説を検証、A=成果と顧客満足度をさらに上げつつ効率を上げる改善を実施、というループです。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
このループは、ある程度たくさん回さないと、精度の高いプランを立てることができません。その過程で多くの無駄が発生しますが、これは必要な無駄です。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
なお、仕事のスキルアップのPDCAサイクルは、単に仕事をしているだけでは回りません。人から言われた仕事をやっているだけの人は要注意です。
人から言われた仕事をやっているだけの人は、PDCAの中のDoしかしていないため、いつまでも仕事の質を改善するためのフィードバックが受けられません。仕事の経験を積んで飛躍的に成長する人と、そうでない人の差はここで生まれます。そして、この差が付くかは最初の5年で決まります。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
たとえば、私は訴訟提起する場合、判決と反対尋問の内容(=ゴール)についての仮説と、そこに至るまでのプロセスの仮説を立てます。そこからの逆算で、訴状を作成し、期日をコントロールします(なので弁論準備は結構長いです)。そして、期日における相手方と裁判官の反応を見て仮説を修正していきます。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
私の事務所にいる若手弁護士と一緒に期日に行くときは、毎回必ずこれから期日で何をするかを考えてもらって実際に私がやってみせ、期日後に何であんな発言をしたのかを考えてもらってフィードバックしていますが、法廷での振る舞いはすべて仮説に基づいて計算し、現場で検証しています。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
弁論準備では黙って裁判官の話を待つ弁護士がいますが、多くの場合沈黙からは何もフィードバックが得られないため、意図した沈黙以外は避けるべきだと思います。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
「自分はこう考えているがどうか」という話をすると、裁判官の反応で結構いろいろわかります。そうして事件の見立ての精度を上げました。
弁護士1年目の頃、私は他に同時に3つの事業を立ち上げていたため、9:00〜18:00で弁護士の仕事をし、18:00以降と休みの日は他の仕事をする、という生活をしていました。最初に入った事務所は2年で独立する前提の事務所で、弁護士業もそこまで時間をかけられないので、爆速で成長する必要がありました。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
爆速で成長するためには、限られた時間で少ない経験からできるだけ多くのことを得て、次に活かし、さらに多くのことを得て、というサイクルを回すことが絶対に必要です。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021
このサイクルが回っている人とそうでない人は、まったく同じ経験をしても、そこから得るものは100倍以上変わるかもしれません。
経験を積むことで得られるものは、単なる知識にすぎません。経験から普遍的なフレームワークを引き出し、他の事例に応用してさらにブラッシュアップし、少ない経験でも仕事の質と顧客満足度を上げるための仮説の精度を上げられるスキルは、一生の財産になると思います。
— 井垣孝之 (@igaki) May 1, 2021