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公開されたのは、大手機械メーカーの「川崎重工業」が建造した世界で初めてとなる液化水素を運ぶ運搬船、「すいそふろんてぃあ」です。

気体の水素をマイナス253度に冷やして液化し、体積を800分の1にすることで大量に効率よく水素を輸送することを目指しています。

全長は116メートルあり、1回の航行で燃料電池車およそ1万5000台分の水素を運ぶことができるということです。

この運搬船は来月からまず国内で液化水素を積んだあと、今年度中にはオーストラリアから日本に輸送する実証実験を始める計画です。

水素は二酸化炭素を排出しない次世代のエネルギーとして期待され、政府は2050年の利用量を今の10倍の2000万トン程度に増やす目標を掲げています。

川崎重工業」水素戦略本部の西村元彦副本部長は、「水素はあらゆるところで生産できるため、大量に輸送できるようになればビジネスも広がり経済面でもメリットがある。この船が先駆者になると期待できる」と話していました。

脱炭素社会の実現に向けて次世代型の蓄電池の開発が注目されるなか、「全樹脂電池」と呼ばれる新しいタイプのリチウムイオン電池を量産する工場が福井県越前市に完成しました。

この工場は、次世代型のリチウムイオン電池の開発を進めている東京のベンチャー企業「APB」が京都市の化学メーカー「三洋化成工業」とともに越前市内に完成させ、25日、現地で開所式が行われました。

「全樹脂電池」は従来型のリチウムイオン電池の電極に使われていた金属を、すべて樹脂に置き換えたもので、従来型よりも軽くて2倍以上の電気容量があり、発火しにくいなど安全性も高いということです。

工場はことし10月から本格的に稼働する計画で、生産した電池は、海底ケーブルを検査する潜水艇の動力として採用が検討されているほか、風力発電など再生可能エネルギーの蓄電池としての活用も期待されているということです。

「APB」の代表取締役を務める慶応大学の堀江英明特任教授は「これまでのリチウムイオン電池に代わり樹脂のものが本流になってくると思う。福井県から高度化した技術を世界に届けていきたい」と話しています。

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