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FRBは2日、全米の12の地区連銀がまとめたベージュブックと呼ばれる最新の経済報告を公表しました。

この中では、景気の現状について、新型コロナワクチンの普及が個人消費を後押ししていて「前回の4月の報告よりもやや速いペースで拡大している」と表現しました。

一方で、景気の回復に伴う懸念も指摘しました。

1つが「人手不足」で、従業員を確保できないために、生産を増やせない工場や営業時間の短縮を余儀なくされているレストランもあるとしています。

その要因として、国の手厚い失業保険があるため、働こうとする人が増えないとか、子どもの学校で対面授業の制限が続き、働きに出るのが難しい人がいるといった、雇用主の声を紹介しています。

もう1つが「物価の急激な上昇」で、木材や鉄鋼などの高騰が商品の値上げを引き起こしているとしています。

アメリカでは景気を支えるため、政府の財政出動や金融緩和策が続いていますが、その規模が大きすぎて、景気の過熱を招いているという指摘も出始めています。

#経済統計