伊 ベネチア 大型クルーズ船の航行禁止 船の波による影響低減 #nhk_news https://t.co/2iJMIgBZ8F
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年7月14日
ユネスコの世界文化遺産にも登録されているイタリアのベネチアは、中世の町並みや張り巡らされた運河が人気で、近年は大型クルーズ船も数多く寄港しています。
こうした大型クルーズ船について、イタリア政府は13日、総トン数2万5000トン以上、または長さ180メートルを超える船などが、町のすぐ近くを航行することを来月1日から禁止すると発表しました。
大型船は、代わりに別の航路を通ってベネチアから数キロ離れた工業用の港を利用するとしていて、ドラギ首相は声明で「政府の決定はベネチアの環境を守るための重要なステップだ」と意義を強調しました。
ベネチアでは、大型船が起こす波によって、町の地盤や周辺の生態系への影響が懸念されていて、ユネスコの諮問委員会は先月「優先的な対応が必要だ」と指摘し、その価値が失われる危機にある「危機遺産」への登録を勧告しています。
ユネスコは、今月開催する世界遺産委員会で、ベネチアを「危機遺産」に登録するかどうか判断する見通しで、今回のイタリア政府の決定は、委員会の判断を前に、事態に対処する姿勢を示したものといえます。
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