ユネスコ ベネチアの「危機遺産」登録見送り #nhk_news https://t.co/WmN5bzzLy6
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年7月23日
「水の都」として知られるベネチアは中世の町並みや運河を巡るツアーが人気で、街全体が世界文化遺産に登録されています。
しかし近年は世界中からの観光客とともに大型クルーズ船の寄港が増えたことで、運河周辺の地盤や生態系など環境への影響が懸念されていて、ユネスコの諮問委員会は先月、価値が失われるおそれがある「危機遺産」への登録を勧告しました。
ユネスコの世界遺産委員会は22日、オンラインでの会合でベネチアについて審議し、イタリア政府が環境保全のため来月から一定の規模を超えるクルーズ船の航行を制限すると発表したことについて評価する意見が出されました。
そして、イタリア政府に対し来年12月までにさらなる改善策とその実現のための工程表を提出するよう求めたうえで、再来年の世界遺産委員会で再び審議することを決め、今回の委員会での「危機遺産」への登録は見送りました。
イタリアの代表は「イタリア政府はベネチアの普遍的な価値を守ることを約束する」と述べ、改善に取り組む考えを示しました。
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