やがてわたしは生まれた町を出て世田谷や渋谷で暮らすようになったが、そのときまず、とまどったのは曲がりくねった道のつくる土地の構造だった。道の曲線に混乱させられて、自分が今、どの方角に向かって進んでいるのか、皆目わからない。実際いつも思ってもみないところへ運ばれてしまうのだ、それを楽しむ余裕もなく、わたしはほとんど、山の手の地の、道という道を憎んでいた。
私が住む蒲田という町は、駅の周辺は区画整理がされているが、そこを離れるにつれ互いに平行でない直線の道や、弧を描くような道が増えてくる。だから小さい時はときどき迷子になった。
夕食は卵とアスパラとパプリカの炒め、笹かまぼこ、サラダ、玉ねぎの味噌汁、ごはん。
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#食事#おやつ