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IAEAは7日、イランの核開発に関する最新の報告書をまとめました。

それによりますと、イランは国内の核施設でウランの濃縮活動を継続して行っていて、先月30日の時点で濃縮度を60%まで高めたウランを10キロ製造したと指摘しています。

イランの核開発を制限する核合意は、濃縮度の上限を3.67%と定めていて、イランがこの合意を大幅に逸脱する核開発を進めていることになります。

また、監視のために施設に設置していたカメラの一部に損傷があったなどと指摘し、IAEAの検証や監視の活動が著しく弱体化させられているとしています。

イランは、2018年にアメリカのトランプ前政権が核合意を一方的に離脱してイランへの制裁を再開させたことを受けて、対抗措置として合意を逸脱する核開発を進めています。

合意の立て直しに向けて、アメリカのバイデン政権との間でことし4月から進められていた間接協議は、制裁の解除の範囲などをめぐって折り合いがつかずに中断していて、来週13日から始まるIAEA理事会でイランの核開発問題への対応が協議される見通しです。

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