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アメリカ軍は先月29日、アフガニスタンの首都カブールにある住宅街で、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織による攻撃の脅威を取り除くためだとして、車両を標的に無人機による空爆を行い、子どもを含む複数の市民が死亡しました。

軍は声明を発表し「車両の破壊に伴って起きた大規模な爆発は車に大量の爆発物が積まれていたことを示している」として攻撃を正当化しています。

これについてアメリカの有力紙、ワシントン・ポストは10日、複数の専門家の話として、車の周辺の住宅や壁が大きく壊れていないことや、空爆直後に車のヘッドライトがついたままだったことなどから「大量の爆発物が積まれていた可能性は極めて低く、付随して起きた爆発は車のガソリンが引火したにすぎない」と報じました。

またニューヨーク・タイムズは、死亡した車両の運転手は長年、アメリカの支援団体で働いていた男性で、家族の話として「アメリカへ移住する申請まで行い、アメリカを攻撃する動機が見当たらない」と伝えています。

今回の空爆は地上部隊が撤退する中で行われていて、複数の専門家からは、情報収集能力の低下によるテロ対策の難しさが指摘されていました。

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