米ロ英仏中、共同声明で核戦争を否定 核不拡散を確約 https://t.co/SmD8bGOIxj
— ロイター (@ReutersJapan) 2022年1月3日
核保有国である米国、ロシア、英国、フランス、中国の5カ国は3日、核兵器の一段の拡散と核戦争を回避する必要があるとする共同声明を発表した。
5カ国は国連安全保障理事会の常任理事国。「常任理事国による核戦争と軍拡競争の防止に関する声明」と題する共同声明で「核保有国間の戦争回避と戦略リスクの低減」を最重要の責務と考えているとし、「核戦争に勝者はいない。核戦争を絶対に始めてはならない」と表明。「核兵器の使用は広範な影響を及ぼすため、核兵器が存在し続ける限り、防衛目的、侵略抑止、戦争予防のために利用されるべきことを確認する」とした。
その上で核拡散の防止を訴え、核拡散防止条約(NPT)で課された義務に対するコミットメントを表明した。
5カ国は、ロシアによるウクライナとの国境沿いでの軍増強を受け、西側諸国との間の地政学的な緊張が高まる中、共同声明を発表。米国のバイデン大統領とロシアのプーチン大統領は12月30日に電話会談を行い、ウクライナ情勢を巡る緊張が高まれば、米ロ関係の決裂につながる可能性があると互いに警告。こうした中、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)は今月12日に協議を行うほか、ロシア、米、複数の欧州の国を含む拡大会合が13日に開催される見通し。
核保有5か国「核戦争に勝者なし」声明 戦争回避と核軍縮を強調 #nhk_news https://t.co/vNnMIfG7hT
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年1月3日
アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの5か国は3日、核戦争や軍拡競争を防ぐための共同声明を発表しました。
この中で5か国は、「核兵器の保有国どうしの戦争の回避と、戦略的なリスクの軽減が最も重要な責務だとみなしている」としたうえで「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならない」と強調しました。
そして、「核兵器は、防衛や侵略の抑止、戦争を防ぐという目的のために存在しなければならない。われわれの核兵器は、他のいかなる国も標的としていない」としています。
そのうえで、「こうした兵器のさらなる拡散は防がなければならないと確信している。NPT=核拡散防止条約の義務を果たしていく」として、核保有国として、核の拡散防止に取り組む姿勢を強く打ち出しました。
さらに、衝突の防止や相互理解の推進のため、「2国間や多国間の外交的なアプローチを追求し続ける」と強調しました。
今回の声明は、今月4日から開催が予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響で、延期が決まったNPTの再検討会議に合わせて用意されたものとみられます。
前回の会議で、核保有国と非保有国の立場の違いが浮き彫りとなったことを踏まえ、共同声明では安全保障面で対立を深めるアメリカと中国も、核保有国として核軍縮に協力して取り組む姿勢をアピールした形です。
今回の共同声明についてアメリカ国務省の報道担当者は、NHKの取材に対し、「各国は緊張状態にあるときでさえ、特に核兵器については自制する責任があることを明確にしている」と述べ、意義を強調しました。
そのうえで、バイデン政権が安全保障上の核兵器の役割を縮小する方向で取りまとめを進めている新たな核戦略の指針「核態勢の見直し」の方針とも一致しているとしています。
共同声明について、ロシア外務省のザハロワ報道官は、メディアの質問に答える形で「文書はわれわれのイニシアチブで作成された」と述べました。
そのうえで、「今の厳しい国際安全保障環境において、核保有国の首脳がこうした政治的声明に賛同することは、国際的な緊張を緩和し、軍拡競争を抑制し、信頼の強化につなげて、将来の相互の軍備管理やリスク低減への基礎を築くことにつながると信じている」と、その意義を強調しています。
中国外務省によりますと、馬朝旭次官はメディアの取材に対し、「5か国の指導者が核兵器の問題について声明を発表したのは初めてであり、核戦争防止に向けた5か国の政治的な意思を反映するとともに、世界の戦略的な安定を守り、核による紛争のリスクを軽減するための共通の声を発信したものだ」と述べ、意義を強調しました。
そのうえで、「5か国は共同声明を新たな出発点とし、相互信頼を増進して協力を強化し、恒久的に平和で普遍的に安全な世界の建設に積極的な役割を果たすべきだ」としています。
核保有国5か国の共同声明について、国連のグテーレス事務総長は3日、歓迎するとした声明を発表し、「NPT=核拡散防止条約で課せられている義務を含め、不拡散や軍縮に関する合意などを順守する必要があるという核保有国の認識を高く評価する」としました。
そして、核戦争を防ぐための措置を追求する姿勢を示したことについて、「今後のより具体的な取り組みに期待している」として、核保有国の実際の行動に期待を示しました。
そのうえで、グテーレス事務総長は「核をめぐるすべてのリスクを取り除く唯一の方法は、すべての核兵器を取り除くことだ。この目標をできるだけ早く達成するため、核保有国を含むすべての加盟国と協力していく考えを改めて表明する」と強調しました。
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