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13日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記が12日、首都ピョンヤン平壌)で行われた1万世帯の住宅建設の着工式に出席したと伝えました。

この中で、サングラス姿で演説したキム総書記は「建設が繰り広げられる過程で停滞が打破され、未来へと進むわが国と人民の力がいっそう強大になる」と述べ、国民の結束を呼びかけました。

そのうえで、キム総書記はアメリカを念頭に「われわれの発展が実物で証明され、妨害するすべてのものを打ち砕くことになり、敵対勢力に下す鉄ついとなる」と述べ、国連安全保障理事会による経済制裁がある中でも発展は可能だと強調しました。

北朝鮮では今月16日にキム総書記の父、ジョンイル(正日)氏の生誕80年の節目を控えていて、このタイミングで着工式を行うことで国威発揚を図るねらいもありそうです。

北朝鮮キム・ジョンウン総書記の母親違いの兄、キム・ジョンナム氏が、マレーシアのクアラルンプール国際空港で、猛毒のVXによって殺害された事件から13日で5年です。

実行犯のインドネシア人とベトナム人の合わせて2人が殺人の罪で起訴され、その後、刑期を終えるなどして帰国しましたが、指示を出したとされる北朝鮮国籍の男4人は事件後、ひそかに北朝鮮に戻ったとみられています。

韓国の情報機関は、北朝鮮の秘密警察などが関与したとして、「キム総書記の主導で組織的に行われた国家テロであることは明白だ」とする見方を示しています。

これに対し、キム・ジョンナム氏の遺体の引き渡しを受けた北朝鮮は、「心臓発作」で死亡したと主張して関与を否定したままです。

また北朝鮮は、捜査への協力を拒む中で、友好国だったマレーシアとの関係が悪化し、去年3月に外交関係の断絶を宣言しました。

このため、大使館が閉鎖されて、駐在していた北朝鮮の外交官らは国外に退去し、経由地の中国 北京に移動しましたが、新型コロナウイルスの影響で帰国できず、今も北京にある北朝鮮大使館にとどまっているとみられます。

日米韓の3か国の外相会談に出席するためハワイを訪問している林外務大臣は、日本時間の13日午前、韓国のチョン・ウィヨン外相とおよそ40分間、会談しました。

会談では、日本が「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録をユネスコに推薦したことをめぐり、チョン外相が、朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だとして改めて抗議しました。

これに対し林大臣は、事実に基づかない韓国独自の主張は受け入れられず遺憾だとしたうえで、今後、韓国側とも誠実に議論を進める考えを伝えました。

また、林大臣が、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や慰安婦問題で、韓国側の責任で適切に対応するよう重ねて求めたのに対し、チョン外相は、従来の韓国側の立場に基づく主張を繰り返しました。

一方、チョン外相は、新型コロナウイルスの感染拡大で冷え込んでいる人的往来を新型コロナ以前の水準に戻したいという考えを示したうえで、日本側に協力を求めました。

そして両外相は、日韓関係を改善するために外交当局の間での協議を加速していくことを申し合わせました。

韓国外務省によりますと、日韓外相会談で、韓国のチョン・ウィヨン外相は、日本政府が新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録をユネスコに推薦したことをめぐり強い遺憾の意を示し、抗議したということです。

また、日韓関係について「正しい歴史認識が未来志向の両国関係発展の根幹だ」と述べたうえで、太平洋戦争中の「徴用」や慰安婦をめぐる問題について韓国政府の立場を改めて説明し、被害者が受け入れられる解決策を模索するため、外交当局間の協議を加速させることを求めたとしています。

このほか、半導体の原材料などの韓国向けの輸出管理を日本が厳しくした措置を早期に撤回するよう重ねて求めた一方で、両国の人的交流が新型コロナウイルスの感染拡大以前の水準に戻ることに期待するとして日本側の協力を促したということです。

韓国ではムン・ジェイン文在寅)大統領の5年の任期がことし5月に満了するのに伴い、第20代大統領選挙の投票が来月9日に行われます。

それに向けて、告示にあたる立候補の受け付けが13日から始まり、革新政権の継続を掲げる与党「共に民主党」の公認で、前キョンギ(京畿)道知事のイ・ジェミョン候補や、5年ぶりの政権交代を目指す保守系の最大野党「国民の力」の公認で、前検事総長のユン・ソギョル候補らが、陣営の代理人を通じて選挙管理委員会に届け出を行いました。

イ候補は13日、遊説先の南部チェジュ(済州)島で「経済に強い大統領になる」と訴え、インフラ整備などによって地域振興を進める姿勢をアピールしました。

一方のユン候補は、中道系野党「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)候補から、世論調査をもとにした野党候補の一本化を13日提案され、「政権交代のための提案は肯定的に受け止める」としながらも、慎重に検討する姿勢を示しました。

世論調査機関「韓国ギャラップ」が11日発表した
最新の調査の支持率では、
▽ユン候補が37%、
▽イ候補が36%と競り合っていて、
▽アン候補が13%で3位につけています。

韓国大統領選挙の立候補の受け付けは14日までで、15日からは公式の選挙運動期間に入って選挙戦が本格化します。

各種世論調査の支持率で3位につけている中道系野党「国民の党」のアン・チョルス候補は13日、動画投稿サイトを通じて、保守系の最大野党「国民の力」のユン・ソギョル候補に対し、政権交代のための野党候補の一本化を呼びかけました。

この中でアン候補は、「改革と政治の安定を同時に実現するためには、圧倒的な勝利以外に方法はない」と述べ、一本化の方法については世論調査に基づく形を提案しています。

アン候補は去年4月のソウル市長選挙でも、政権与党への批判票が割れるのを避けるために立候補を取りやめ、最大野党の候補が勝利した経緯があります。

今回の提案に対して、ユン候補は、「政権交代のための提案は肯定的に受け止める」としながらも、慎重に検討する姿勢を示しました。

一方、韓国メディアによりますと、最大野党のイ・ジュンソク(李俊錫)代表は、アン候補が提案した一本化の方法に否定的な立場を示し、アン候補が立候補を取り下げるしかないとする考えを強調したということです。

ユン候補が、革新系の与党「共に民主党」のイ・ジェミョン候補と支持率で競り合う中、野党候補の一本化が行われれば、選挙戦の行方を左右しかねないとして関心が集まっています。

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