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北朝鮮が24日、新型のICBM級のミサイルを発射したことについて、国連安保理では25日、アメリカなどの要請に基づき公開での緊急会合が開かれました。

北朝鮮のミサイル発射に対する安保理会合は、これまで多くが非公開で開かれていて、公開での開催は2019年12月以来、2年3か月ぶりです。

会合で、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「発射は複数の安保理決議に違反し、国際社会全体を脅かすものだ」と北朝鮮を強く非難しました。

そのうえで「安保理決議違反と世界の安定を無視した行動を、見逃さないという明確なメッセージを北朝鮮に送るため、安保理は団結しなければならない」と述べ、北朝鮮への制裁を強化するため、新たな安保理決議案を提出する考えを示しました。

これに対し中国の張軍国連大使「問題の核心は北朝鮮が長年にわたり、外部から受けてきた安全保障上の脅威だ。アメリカができるだけ早く北朝鮮との直接対話を再開しなければならない」と主張したうえで、北朝鮮への制裁を緩和するための決議案をロシアとともに準備していると強調し、米中の対立が際立ちました。

安保理の緊急会合のあと、アメリカやイギリスなど理事国のうち8か国に日本や韓国などが加わり、合わせて15か国が共同声明を発表しました。

声明では「北朝鮮は、アメリカなどが繰り返し求めている対話に戻るどころか、国際社会の平和と安定を損なう長距離の兵器の実験に戻った」として、北朝鮮によるICBM級のミサイル発射を「最も強いことばで非難する」としています。

そのうえで「北朝鮮が挑発的な行動をエスカレートさせているが、安保理は沈黙したままだ。北朝鮮大量破壊兵器弾道ミサイル計画を放棄し外交に戻るよう強く促すため、すべての国連加盟国、特に安保理の理事国は、われわれとともに行動するよう求める」として、中国やロシアも含め、安保理での一致した対応が必要だと強調しました。

安保理の緊急会合に関係国として出席した日本の石兼国連大使は「日本の安全保障にとって差し迫った重大な脅威だ」と北朝鮮を強く非難したうえで「安保理の具体的で迅速な行動が必要だ」と述べ、北朝鮮への制裁強化のため、アメリカが新たな決議案を提案する考えを示したことを歓迎しました。

また石兼大使は会合のあと記者団に対し「安保理で極めて多くの国がわれわれと同じ立場で北朝鮮を非難し、安保理決議の履行を求めた。ウクライナ情勢に世界の関心が集中している時でも、このような重大な事案に対し安保理がきちんと開かれたことは肯定的に評価したい」と述べました。

一方、中国やロシアが北朝鮮への制裁を緩和すべきだと主張していることについては「安保理が全会一致で決めた決議を北朝鮮が何一つ守っていないのに、なぜ、われわれが制裁の緩和を考えなければならないのか」と述べ、制裁の強化こそが必要だと指摘しました。

24日、北朝鮮が新型のICBMだとする「火星17型」を発射したことを受けて、G7の外相は25日に声明を発表しました。

声明では「北朝鮮がみずから表明していたICBMの発射実験の中止を放棄したことを深く憂慮する。国連安全保障理事会による複数の制裁決議のあからさまな違反行為を強く非難する」としています。

そのうえで「このような無謀な行動は地域や世界の平和と安全を脅かし、民間航空機や船舶の航行に危険で予測不能なリスクをもたらしている。国連安保理による、さらなる措置も含め国際社会の一致した対応を求める」としています。

また、北朝鮮に対しては対話のテーブルにつくよう呼びかけ、大量破壊兵器弾道ミサイルの開発を完全に、検証可能かつ不可逆的な形で廃棄するよう求めました。

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