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第46代アメリカ大統領として初めて来日したジョー・バイデン大統領も日本国内(主に都内)の移動にはアメリカ大統領専用車「キャデラック・ワン」を使用した。

このアメリカ大統領専用車は、またの名を「THE BEAST」(ビースト=地球上で最強の野獣)という。ジョージ・W・ブッシュ大統領時代の2001年に、大統領専用車が重装甲車仕様となった頃から、専用車を管理する大統領シークレットサービスによって名付けられた。

地上最強と言われるこの車。アメリカ国内はもちろん、大統領が世界各地を移動する際には輸送機に載せられて一緒に移動する。すぐに車で移動できるよう、エアフォース・ワンが到着する数時間~数日前に到着し、大統領を迎えいれるべく現地の空港などでスタンバイしているのだ。

アメリカでは、大統領が移動に使う乗り物のことは一般的に「〇〇〇・ワン」と呼ばれる。例えば航空機は「エアフォース・ワン」、このたび、横田基地から都内米軍施設まで大統領を乗せたアメリ海兵隊のヘリコプターは「マリーン・ワン」、そして、ゼネラルモータース(GM)のキャデラックをベースにした専用車は「キャデラック・ワン」と呼ばれる。

GM側の正式名称は「キャデラック・プレジデンシャル・リムジン」(キャデラック大統領専用車)とされているが、実は一般に販売される「キャデラック」との共通点は顔つきとエンブレム程度で、シャシーGMのトラック用フレームがベースとなっており、中身はまるで別物だ。

現在のビーストは、17億円以上をかけて新造される契約がGMと結ばれた。同じ仕様のビーストは全部で10台前後作られており、大統領と共に動くのは通常2台だ。この2台は、どちらに大統領が乗っているか瞬時にはわからないようにするカモフラージュのため、全く同じ仕様となっている。

・誰かが不法にビーストに侵入した場合、ドアハンドルに触れると電気ショックや催涙ガスなどの攻撃が行われる。

・事故や攻撃を受けた際の救急医療体制も万全。車内の冷蔵庫には大統領自身の血液が輸血用に貯蔵されている。

生物兵器化学兵器で攻撃を受けた場合、車内の空気は外界と完全に遮断され特殊な換気装置が働いて清浄で安全な空気で満たされる。

・防弾ガラスと装甲で強化されたボディは「携行式ロケット弾」の攻撃にも耐えられるレベル、と言われる。

・攻撃のターゲットとされやすい車両の燃料タンクは銃で攻撃されても爆発しないようフォームシールにより完全密封されている。

グッドイヤー製のタイヤはケブラー繊維が使用されたランフラットタイヤを装着。万が一タイヤが攻撃されて吹き飛ばされてもホイールだけで走行可能。

・車体下は耐爆仕様となっており、手りゅう弾やIED(即席爆発装置)などから守られる。

・車両の後ろには追っ手からの攻撃を避けるため、煙幕発生装置が備わる。

・大統領席には、副大統領とペンタゴン(米国防総省)につながる衛星電話が備わる。

プーチン大統領の「アウルス・セナート」、習近平国家主席の「紅旗N501」、もちろん岸田首相が乗る「トヨタ・センチュリー」に比べてもけた違いの装甲が施されている。

#米大統領

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