北朝鮮が議長の軍縮会議 非難の応酬で実質的議論行われず #nhk_news https://t.co/ZDrKOR1wxI
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年6月2日
65か国が参加して核軍縮などについて話し合う軍縮会議は、各国が持ち回りで議長を務めていて、先月末からは11年ぶりに北朝鮮が議長国となっています。
2日、ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で開かれた本会議では、冒頭、G7=主要7か国を含む48か国などを代表してオーストラリアの代表が発言し、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることについて「軍縮会議の価値を著しくおとしめる無謀な行動に深い懸念を抱く」と批判しました。
また日本の梅津茂公使参事官も「北朝鮮は大量破壊兵器や弾道ミサイル計画に資金を充てることで、すでに悲惨な人道状況をさらに悪化させている」と非難しました。
これに対して北朝鮮のハン・デソン大使は「議長として意見は控えるべきところだが、各国の主張は私個人だけでなく私の国にも向けられたものだ。いかなる国も他国の政策を批判し、干渉する権利はない」と強く反発しました。
また、中国やロシアなどの代表も北朝鮮を擁護する発言を行い、欧米や日本などとの間で非難の応酬となって、実質的な議論は行われませんでした。
会議のあと北朝鮮のハン大使はNHKの取材に応じ「軍縮会議に限らずほかの国際会議でも、我が国とは異なる考えや制度を持つ西側諸国が繰り返してきた主張で、驚きはない」と述べ、不満を示しました。
北朝鮮 核・ミサイル問題 日米韓 韓国政権交代後 対面で初協議 #nhk_news https://t.co/QCJwlxRDEP
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年6月3日
北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり、日米韓3か国の政府高官による対面での協議が3日、韓国の政権交代後初めて行われ、3か国が緊密に連携する姿勢を強調しました。
韓国・ソウルで3日に行われた協議には、外務省の船越アジア大洋州局長、アメリカ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省のキム・ゴン(金健)朝鮮半島平和交渉本部長が出席しました。
冒頭、ソン・キム特別代表は北朝鮮が新たな核実験を準備していると指摘した上で「地域の同盟国を守る防衛力と抑止力を強化するため、必要に応じ短期的、長期的に軍事態勢を調整する用意がある」と述べました。
さらにキム・ゴン本部長も「北朝鮮が執拗に核兵器を追求することは、結果的にわれわれの抑止力を強化することにしかならない」と述べた上で、北朝鮮を対話に導くことも重要だと指摘しました。
そして、船越局長は「核実験を含むさらなる北朝鮮の挑発があり得るような状況だ。様々な状況にどう対応するか、深く議論する必要がある」と述べて、3か国の連携の重要性を述べました。
この枠組みによる協議は韓国で先月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権が発足してからは初めてです。
北朝鮮はことし、ICBM=大陸間弾道ミサイル級を含むミサイルを16回発射したほか、近く7回目の核実験に踏み切る可能性が指摘されていて、日米韓3か国は今回の協議で緊密に連携する姿勢を強調しました。
#朝鮮半島