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シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)は10日、スナク財務相がNIESRの助言に従わなかったため、110億ポンド(137億ドル)の税金が無駄になりつつあると主張した。

NIESRは昨年、イングランド銀行(英中央銀行)が債券買い入れで得た利益が金利上昇で損失に変わる可能性があると警告。

中銀に英国債を売却した投資家は、新たに創造された中銀のマネーを受け取るが、これには政策金利と同じ金利が付く。

NIESRは昨年、この投資家の準備金を新規の短・中期債に転換して、短期金利の上昇コストに備えるべきだと主張していた。

NIESRは10日、中銀の利上げにより、このコストが約110億ポンドに達していると指摘。今後金利がさらに上昇すれば、さらにコストが膨らむと警告した。

NIESRは「われわれが主張していたように、短期の負債を早めに減らし、中・長期国債発行のメリットを活用していたほうが、ずっと良かった」と指摘した。

財務省はNIESRに反論。NIESRの提案に従っていれば、英国の財政運営の信頼性が大きなダメージを受けていたと主張している。

財務省報道官は「そのような提案には、中銀の独立性が低下するリスクがある。商業銀行に準備金を国債に交換するよう強制するのは、金融抑圧の行為になる」と述べた。


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