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北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、先月死去した、軍の重鎮で国防省の顧問を務めていたヒョン・チョルヘ元帥の生涯を振り返る記録映画を制作し放送しました。

ヒョン氏は、キム・ジョンウン総書記の軍事面の教育も担当していたとされ、映画には、キム総書記がヒョン氏とともに軍を視察する映像のほか、少年時代にヒョン氏と並んで撮った写真が盛り込まれています。

また、ヒョン氏の死期が近づいたという報告を受けたキム総書記がマスク姿で病床にかけつけ、沈痛な表情で見守る映像も使われています。

ヒョン氏は、早い時期からキム総書記が父のキム・ジョンイル金正日)氏の唯一の後継者だと考えていたと紹介されていて、ジョンイル氏に報告する軍のすべての資料は、最優先でキム総書記に確認してもらうほど忠誠心が高かったということです。

北朝鮮としては、ヒョン氏をたたえることで、キム総書記への国民の忠誠心を高めようとする思惑があるとみられます。

韓国のパク・チン外相はユン・ソンニョル(尹錫悦)政権発足後初めてアメリカを訪問し、13日、ワシントンでブリンケン国務長官と会談しました。

会談後、両外相はそろって記者会見し、北朝鮮による7回目の核実験の可能性に懸念を示した上で、実際に行われた場合には、日米韓の3か国で連携し、速やかに対応することを確認したと明らかにしました。

ブリンケン長官は「われわれの目標は地域と世界の平和と安定だ。北朝鮮が方針を変更するまで圧力をかけ続ける」と述べ、北朝鮮に対話を呼びかけつつも、挑発には強い姿勢で臨む考えを強調しました。

また、パク外相は「核実験をはじめとする北のいかなる挑発に対しても、われわれの同盟や国際社会は団結して力強く対応することを確認した」と述べました。

一方、パク外相はムン・ジェイン文在寅)前政権が一時、破棄すると通告した日本との軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて「北の脅威に対応するため、安全保障に関する協力と情報共有は日本との関係同様できるだけ早く正常化することを望む」と述べて、北朝鮮への対応のためにもGSOMIAを正常に運用すべきだという考えを示しました。

韓国のイ・ジョンソプ国防相は、今月10日から12日までシンガポールで行われた「アジア安全保障会議」の期間中、岸防衛大臣と3回ほど簡単にことばを交わす機会があったと明らかにしています。

これについて岸大臣は、記者会見で「何回か顔を合わせる機会があり、初対面で、新政権ができた直後でもあったので、私からは就任のお祝いなど儀礼の範囲内でいろいろと話した」と述べました。

一方で、防衛関係の具体的なテーマについて意見を交わす時間はなかったと説明しました。

岸大臣は「意思疎通は非常に重要で、インド太平洋地域の平和と安定のために、今後、緊密に意思疎通を図っていきたい」と述べました。

「アジア安全保障会議」に合わせ、日米韓3か国の防衛担当の閣僚による会談が行われ、北朝鮮弾道ミサイルに対処するための共同訓練の再開などで一致した一方、日韓の2国間の会談は行われませんでした。

北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる中、先月行われた日米首脳会談では、岸田総理大臣が、ミサイルの脅威に対抗する能力を含め、あらゆる選択肢を検討し、日本の防衛力を抜本的に強化する決意を伝え、バイデン大統領はこれを強く支持しました。

これについて、北朝鮮は14日、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会が運営するウェブサイトで談話を発表しアメリカのインド太平洋地域の制覇戦略と、日本の大陸侵略の野望が融合している。第3次世界大戦の前奏曲に等しい、平和を破壊する妄動だ」として両国の安全保障面での連携強化を非難しました。

また、北朝鮮への抑止力の向上を目指す韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領についても「親米、親日のユン一味は、日本の軍事大国化を後押しし、南をアメリカの植民地へとさらに転落させている」として日米韓3か国の連携を重視する姿勢を批判しています。

談話は日米韓3か国の首脳を全員名指しで批判していて、核実験への警戒を強める3か国の連携をけん制するねらいもあるとみられます。

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