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おととし8月、福岡市中央区の商業施設で、買い物に訪れていた面識のない当時21歳の女性を包丁で刺して殺害したとして、殺人などの罪に問われている当時15歳で、現在17歳の少年の裁判が6日から福岡地方裁判所で行われています。

7日は少年に対する被告人質問が行われ、少年は弁護士からの質問に対しては「被害者の将来を奪ってしまい、申し訳ない」と述べ、更生への意欲も示しました。

一方、検察官や遺族側の弁護士の質問には、態度や話し方を一変させ「更生していきたいと思っているか」との問いに「たぶんできないと思う」と述べました。

また「この2年間で被害者や遺族のことを思い返すことはあったか」と問われると「一切考えなかった。謝罪ということがどういうことか分からない」と述べました。

法廷には、被害者参加制度を使って裁判に参加する遺族のすすり泣く声が響いていました。

ことし3月、市川市塩浜の海岸で高校生2人が海に転落し、1人が死亡、1人が意識不明の重体になった事件では、2人を海に突き落としたとして、17歳の少年が傷害致死と傷害の疑いで逮捕され、千葉家庭裁判所に送られていました。

家庭裁判所は5日、この少年の審判を開き、少年院に送ることを決めました。

少年院では、立ち直りに向けた指導や教育を受けることになります。

#法律