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フィリピンの新政権のファウスティーノ国防相代行は21日、就任後初めてとなる記者会見を開きました。

この中で中国と領有権を争う南シナ海の自国のEEZ排他的経済水域の状況について「今まさに中国の『海上民兵』の船と海警局の船がいるのを確認していて、その期間はかなり長期にわたっている」と述べ、新政権の発足後も中国の海洋進出の状況は変わっていないことを明らかにしました。

一方で、問題への対応は検討しているとしながらも「大統領から直接の指示は受けていない」と述べました。

マルコス大統領は南シナ海での問題について、中国の主張を退けた国際的な仲裁判断を根拠にフィリピンの主権を守るとしながらも、問題の解決方法を探る手段として中国との軍事交流にも言及するなど、この問題にどう対処するのか姿勢が定まっていないという指摘もあります。

こうした中、マルコス大統領は今月25日、初めての施政方針演説を行う予定で、南シナ海の問題についてどこまで言及するのか注目されています。

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