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#天皇家

終戦直前の昭和20年、本土決戦に備えて女性や少年を含めた一般国民が戦闘員となる「国民義勇戦闘隊」という部隊が各地でつくられました。

この部隊が組織化されていく過程を記した資料が和歌山県で新たに見つかり、専門家は「当時の態勢が詳細に残された全国的にも貴重な資料だ」と指摘しています。

「国民義勇戦闘隊」は、終戦直前の昭和20年6月に施行された「義勇兵役法」に基づき、女性や少年を含めた一般国民が戦闘員として動員され、本土決戦への備えとして各地でつくられました。

当時の資料の多くは終戦直後に焼却処分され、詳細な記録はほとんど残されていないとされてきました。

こうした中、和歌山県広川町で空き家となっている住宅から当時、この家に住んでいた旧・廣村の津村嘉四郎村議会議員が書き残したとみられるメモや日記が見つかりました。

「国民義勇戦闘隊」について、村をあげて編成された部隊の結成式が神社で行われたことや、陸軍の師団長の訪問を前に隊員名簿の整備や竹やり訓練などが行われ、急速に戦闘態勢が構築されたことが記されています。

戦闘隊の編成表には、当時の村長をトップに地区ごとの部隊が詳細に書かれていて、幹部に女性の名前が並ぶなど、多くの村民が戦闘員として動員された状況がうかがえます。

この住宅を所有している親族が発見し、今月、専門家による調査が行われ、貴重な資料であることが分かりました。

調査を行った学習院大学の斉藤利彦教授は「女性の部隊の記述も含めて当時の態勢などが詳細に残された全国的にも貴重な資料で、和歌山県でも本土決戦に向けた準備が周到に進められていたことが明らかになった資料だ」と話しています。