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呂不韋
「そこまで仰るのなら、大王の言う『人の本質』とは一体何です。空虚な綺麗事ではなく、あの邯鄲で、正に人の闇に当てられた悲惨な経験を踏まえた言葉でお聞かせ願おう」

嬴政
「無論だ。俺の歩みはあそこから始まっている」
人の持つ本質は、光だ。俺は九歳の時、ある闇商人の一団に邯鄲から救出された。だが、趙国の追跡は厳しく、最後は、闇商人の頭目紫夏が、自分の命を盾として俺を助けてくれた。出会ってから共に過ごした時は、ごく数日だったが、俺はこの人の中に、初めて人の優しさと強さと、そして、強烈な光を見た。始めは、紫夏だけが特別なのだと思っていた。紫夏だけが持っていた特別な光だと。だが、そうではない。これまで散って行った者たち。王騎も麃公(ひょうこう)も成蟜(せいきょう)も。そして、名もなき者たちも。形や立場が違えど、皆一様に自分の中心にある光を必死に輝かせて死んで行った。そして、その光は次の者が受け継ぎ、さらに力強く光輝かせるのだ。そうやって、人は繋がり、より良い方向へ前進する。人が闇に堕ちるなら、己れの光のありようを見失うか、見つからずもがき苦しみ、悲劇が生まれる。その悲劇を増幅させ、人を闇に堕とす最大のものが戦争だ。だから、戦争をこの世から無くす」

呂不韋「武力でですか?」

嬴政「武力でだ!俺は戦国の王の一人だ。戦争からは離れられぬ運命にある。ならば、俺の代で終わらす。暴君の謗りを受けようが、力で、中華を分け隔てなく、上も下もなく、一つにする。そうすれば必ず、俺の次の世は、人が人を殺さなくて済む世界となる」

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今日は哲学者ヘーゲルの誕生日(1770年)。自己が異質な他者の中で一旦自己を見失い、他者と和解しあうことによってより大きな自己へと生成、究極的に絶対知へ至る論理を提示。

もし自心を知るは
すなわち
仏心を知るなり

仏心を知るは
すなわち
衆生の心を
知るなり

三心平等なりと
知るを
すなわち大覚と
名づく…

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考える主体としての自己(精神)とその存在を定式化した「我思う、ゆえに我あり」は哲学史上で最も有名な命題の一つである。そしてこの命題は、当時の保守的思想であったスコラ哲学の教えであるところの「信仰」による真理の獲得ではなく、人間の持つ「自然の光(理性)」を用いて真理を探求していこうとする近代哲学の出発点を簡潔に表現している。デカルトが「近代哲学の父」と称される所以である。

ただし、デカルトはそのすべてを信仰も根ざして考えており、著書『方法序説』においても神の存在証明を哲学的にしようと試みてさえいる。

初めて哲学書として出版した著作『方法序説』(1637年)において、冒頭が「良識 (bon sens) はこの世で最も公平に配分されているものである」という文で始まるため、思想の領域における人権宣言にも比される。

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武力で勝つと、負けた方は武力で劣っていたから負けたんだと思ってしまう。

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「人間相互の関係を支配する崇高な理想」とは、隣人愛・信頼・平和といったような、自主的な人間の結合として成立する民主的社会の存立のために欠くことのできない、人間と人間との関係を律する最高の道徳則――いわばカントが、星をちりばめた天にも比した「胸の内の道徳則」のようなもの――を意味する、と解することができようか。

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紀元前223年、秦の将軍王翦が楚を滅亡させ、紀元前222年に代と燕を滅ぼし、紀元前221年には斉を滅ぼし中国を統一した。

紀元前210年始皇帝が死去した。巡幸中での始皇帝の死去を丞相李斯と共謀して隠したのが、身辺の世話をしていた宦官の趙高で、長男の扶蘇始皇帝の公子12人公女10人をはじめ、その臣下、血縁者数万人を処刑し、暗愚な二世皇帝を傀儡として、権力をほしいままにして暴政を布いた。始皇帝が死んだことでたがが緩み、翌年には陳勝呉広の乱が勃発、全国に飛び火して、騒乱状態となった。

紀元前206年、咸陽へ入城した劉邦に子嬰が降伏したことで、秦は滅亡した。劉邦から生命を保証された子嬰だったが、後から咸陽にやってきた項羽によって、一族もろとも殺害されてしまう。その上、阿房宮から美女や財宝を略奪されて、火をかけられた咸陽は廃墟となった。そして、項羽は秦の土地を三つに分けて、雍王(章邯が王となる)、塞王(司馬欣が王となる)、翟王(董翳が王となる)が王に封じられ、三秦と名付けられた。

嬴政は、中華統一をせず、子孫でなく自ら日本に来なければならなかった。

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