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米連邦準備理事会(FRB)は29日、米銀大手6行が2023年に試験的な気候変動シナリオ分析に参加すると発表した。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースモルガン・スタンレーウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が対象となる。分析による資本への影響や監督上の影響はないという。

分析で得られる総合的な結果を発表する予定で、各行の情報は公表しない。

銀行はFRBが示す「気候変動シナリオ」に基づき、ポートフォリオや事業戦略への影響を分析。その後、FRBが銀行とともに分析結果のレビューを行い、気候関連リスクの管理強化を支援する。

金融業界は、今回の発表について懐疑的な見方を示した。業界団体の銀行政策研究所(BPI)は29日掲載の記事で、気候変動は銀行の安定性に深刻な脅威をもたらさない可能性があり、規制当局は「銀行が実際に直面する気候関連リスクとは不釣り合いな徹底した詳細な要件」を追求していると指摘した。

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