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北海道新聞社の記者が、道内にある会社の人事について取材した内容が記されたメモをこの会社に置き忘れ、その後、裁判の証拠として提出されていたことがわかりました。
北海道新聞社は、取材源を守ることができなかったとして謝罪のコメントを発表し、今後、この記者を処分するとしています。

北海道新聞社によりますと、帯広支社報道部に所属する41歳の記者は、おととし、道内にある流通会社の元役員が辞任した経緯などについて別の記者が取材した内容のメモを、この会社を訪れた際に置き忘れたということです。

メモはA4サイズで3枚あり、その内容は関係する記者の間で共有されていたということです。

その後、元役員は退職金の支払いを求めて裁判を起こし、先月開かれた裁判で会社側は、記者が置き忘れた取材メモを証拠として提出し、メモの内容をもとに尋問も行われたということです。

北海道新聞社は「当事者間の協議への影響を考慮し、発表を控えてきたが、メモが法廷で取り上げられたことから発表することにした」と説明しています。

また、記者については今後、厳正に処分するとしています。

北海道新聞社の大住清典 執行役員編集局長は「取材源の秘匿という記者倫理に反する重大事案と受け止めている。関係者にご迷惑をおかけし、読者との信頼関係を損ねたことをおわびする。記者教育の一層の徹底を図り、再発防止に努める」とコメントしています。

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