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中国では16日から新しい指導部の人事などを決める5年に1度の共産党大会が開かれ、習近平国家主席が党のトップとして異例の3期目入りするのは確実だという見方が広がっています。

こうした中、香港メディアは13日、北京の高架橋で少なくとも1人が文化大革命は不要、改革が必要」と書かれた横断幕を掲げる抗議活動を行ったと伝えました。

また、横断幕にはPCR検査は不要、食事が必要」などと書かれ、現場では何かが燃やされて煙が上がったということです。

NHKが現地時間の13日午後に抗議活動が行われたとされる現場を訪れると、道路脇に火を消したようなあとがみられました。

香港メディアの記事はその後、インターネットで検索できなくなっていてホームページから削除されたとみられます。

北京市内で党大会に向けて厳戒態勢が敷かれる中、こうした抗議活動が伝えられるのは異例です。

中国では5年に1度、共産党大会が開かれます。ここで、中央委員と呼ばれる党を率いる幹部およそ200人が選ばれます。慣例だと、党大会が閉幕した翌日にこの中央委員が集まり、この中から新たな最高指導部のメンバーを選出します。

では、中央委員がどういう基準で、最高指導部のメンバーを決めるのでしょうか。これについては、謎に包まれていてわかりません。リストがつくられているという情報はありますが、では、誰がそのリストをつくるのか?そのあたりは公表されていません。

水面下ではさまざまな根回し、熾烈な権力闘争が繰り広げられているとみられますが、なかなか漏れ伝わってきません。これまでの例だと、メンバーが明らかになるのは、共産党大会が閉幕した翌日。この日は、選ばれたメンバーが内外の記者の前にずらりと姿を表すのが慣例です。

およそ200人の中央委員が頻繁に集まることができないため、党の重要事項をこの最高指導部が日常的な党の決定を下しています。

ただ、会議の開催頻度や場所、内容は基本的に公開されないので、詳細はわかりません。一般的に、週に1度か、2週間に1度開催されていると言われます。

現在のメンバーは7人で、共産党トップの総書記である習近平国家主席や首相の李克強氏のほか、立法機関である全国人民代表大会のトップを務める人物、党の宣伝工作を担う責任者、反腐敗の指揮をとる党の規律部門の責任者、それに政府の筆頭副総理などがいます。

もともと最高指導部のメンバーの立場は平等とされてきました。何かを決める際には、全会一致が基本です。

議論が紛糾した際には、最終的には多数決となるとされています。その際には、総書記である習氏も、1票しかありません。

しかし、権力分散が進みすぎて、政治が停滞するという問題が、胡錦濤政権期に発生しました。この現象を中国語では「九龍治水」(多くの人が関わって何も決まらなくなる)ということわざで表現されることもあります。

習近平政権になってからは、その反省として、トップである総書記の権限の集中が図られました。

しかし、今度は習近平国家主席が強くなりすぎて、「習一強」の状況になっています。

過去に出世したケースを見ると、共通点があると思います。

大前提として、力のあるボスから、ある程度の地位まで抜てきされないといけません。熾烈な競争の中で、出世していくには、階段を1段、1段上っていくのでは間に合わないからです。

まず、党を率いる幹部である約200人の「中央委員」に入るには、地方政府の役人の場合は経済政策などで「実績」を示すことが大事です。

さらに、上を目指すのは、もっと繊細な戦略が必要です。業績、ボスとのコネクションに加え、「派手に目立ちすぎない」ことです。

派手に目立つとたたかれます。一時は最高指導部入りの可能性を指摘されたものの、収賄などの罪に問われて無期懲役の判決を受けた元重慶市のトップ薄煕来氏のように失脚する可能性もあります。

江沢民胡錦濤習近平をはじめとして、最終的に最高指導部入りを果たした者の多くは、独自色を出さず、党の指導部に歩調を合わせ、無難に仕事をこなしました。失点がなかったこともポイントなわけです。

また、もうひとつのポイントは、「ボスに頼りすぎないこと」。

自分を抜てきしてくれるボス1人に頼り切ってしまうと、万が一、ボスが失脚した場合には、自分も芋づる式に失脚します。

したがって、中国では誰か1人よりも、複数のボスを持ち、それぞれとうまくつながっていることが、理想だと言われています。

中国共産党で最高指導部にまで出世するには、人並み以上の努力と、処世術、そして強運が必要なのです。

かつては、権力闘争の激化を避けるため、最高指導部経験者の刑事責任は追及しないという、党内の不文律がありました。

しかし、習氏がトップになってからは変わりました。2014年には、元最高指導部メンバーで、公安相などを務めた周永康氏が立件されました。この事件は、内外に大きな衝撃を与えました。

この失脚は、習氏が右腕の王岐山氏とともに、仕掛けたものだと受け止められています。

警察・司法・検察などを束ね、強大な権力を持っていた周永康氏を失脚させるだけの、習氏の政治力、権力を見せつけた形でした。これも「反腐敗闘争」という形で進められましたが、この事件をきっかけに、習氏が、最高指導部の中で絶対的な地位を確立したと見ることができるでしょう。

いまでは最高指導部経験者の失脚でさえ、タブーではなくなったわけです。

ちなみに、現在の中国では1度失脚すると、基本的に復活はありません。というのも、ほとんどの場合、汚職腐敗の罪で裁かれているからです。つまり、失脚は、政治家としての死を意味するわけです。

ただ、文化大革命以降、命まで失うことはほぼなくなりました。失脚した元高官たちは、専門の収容施設の中で、畑を耕したり、本を読んだり、思い思いの生活を送っているようです。

習氏が続投するのは確実でしょう。ですので、注目点としては、習氏の後継者候補ともなりえる人物が最高指導部に入るかどうか、です。

ただ、私はその可能性は低いと思っています。

背景には、党の幹部抜てきに対する考え方が変化していることがあると思います。これまでは、幹部になりそうな候補者を競争させて、実績をあげた人を抜てきさせてきました。

習近平氏がトップになってからは、能力や年齢だけではなく、「党への忠誠」や「徳」といった点も重視するようになっています。つまり仕事が出来るだけではダメで、人柄も大切だというわけです。

一方で、行き過ぎた競争、能力重視による若手の抜てきは弊害があると考えているのだと思います。

次の指導者が早い時期に決まってしまえば、その人を中心に派閥ができる。そして、腐敗にもつながりかねない。

ですから、今回の共産党大会では、次世代のリーダー、「ポスト習近平」の姿はまだ見えないのではないかと私は思っています。

中国共産党が16日から開く第20回党大会では、政治局常務委員会を中心とした新指導体制の人事が注目を集めている。中でも中国次期首相の筆頭候補と目されているのは、国政助言機関である人民政治協商会議(政協)の汪洋主席(共産党序列4位)だ。広東省共産党トップだった頃はリベラル気風を発揮していたが、習近平政権になってからは目立たなくなっている。

香港と接する広東省で産業の高度化と社会的包摂政策を推し進めて頭角を現した。2011年末の烏坎村の土地収奪を巡る対立では、腐敗官僚を解任し、翌春にはデモ隊のリーダーを草の根選挙に参加させ、国際的な称賛を得た。

しかし、広東省でのこうしたリベラルな動きは後退。10年前に習氏が中国の指導者になり、権威主義の道をさらに歩むようになってからは、メディアや労働団体などの市民社会に対してさらなる規制が課されるようになった。

67歳の汪氏は、李克強首相が来年3月に退任する際、その後継者の有力候補の1人と見なされている。

経済運営を仕切る首相は党序列2位の職だが、習氏が自らの権力を強化し、経済管理に対する国家の支配力を強めるにつれて、その影響力は低下しているとみられている。

10代で食品工場に就職し、母子家庭を支えたたたき上げの汪氏はその後、中国最高指導者だったトウ小平氏の目に留まり、胡錦濤国家主席と親密な関係を築いたとされる。

10年以上前、広州で行われた記者団との懇談会では、時にはユーモラスな発言で、幅広い話題について語っていた。一般的な党トップの堅苦しいイメージとは対照的なスタイルだった。

中国専門家である香港中文大学の林和立客員教授はロイターに対し「彼は間違いなく、共産党政治局全体で最もリベラルな人物だ」と述べた。

汪氏は12年に最高指導部メンバーとなる党政治局常務委員への昇格が見送られたが、副首相として対米を含む中国の対外経済関係の統括に携わり、17年に常務委員に昇格した。

<団派>

汪氏は李克強首相や、もう1人の首相候補である胡春華副首相と同様、習近平派のライバルとされる党青年組織「共産主義青年団」による派閥(団派)とつながりがある。


しかし、過去5年間、党政治局常務委員会で習氏に忠実にふるまい、目立たないようにしてきたため、習氏の信頼を得ているはずだという党ウォッチャーもいる。

汪氏は政協主席として、最大100万人ものイスラム教徒が収容所に入れられている新疆ウイグル自治区に関する政策グループを率いていた。

国営の新華社通信によると、5月に国連人権高等弁務官が新疆を訪問する前、汪氏は同地のイスラム少数民族が「幸福かつ安全」に暮らしていると述べた。

中国共産党は10月16日から党大会を開く。習近平総書記(国家主席)の3期目入りが広く予想されている。

考えられる人事のシナリオは以下の通り。

●次期首相

これまで次期首相は67歳以下で、副首相を務めた経歴と複数の省で党のトップを務めた経歴があった。この条件を満たすのが汪洋氏と胡春華氏だ。

李強氏と丁薛祥氏は相対的に経験が浅いが、習氏が厚い信頼を寄せているとみられている。

国内経済が問題を抱える中、経済運営の経験が豊富な人物が選定で有利になるのではないかとの見方が多い。

<シナリオ:汪洋氏が首相に>

汪洋氏(67)は国政助言機関である全国政治協商会議(政協)の主席。党内序列4位。副首相と広東省トップを歴任した。

習近平派のライバルとされる党青年組織「共産主義青年団」による派閥(団派)とつながりがあるとの見方が不利に働く可能性も指摘されている。

過去5年間、党政治局常務委員会で習氏に忠実にふるまい、目立たないようにしてきたため、習氏の信頼を得ているはずだという党ウォッチャーもいる。

首相に就任した場合、年齢規定で1期しか務められないとみられ、習氏にとっては自分を脅かす存在になりにくい。

<シナリオ:胡春華氏が首相に>

胡春華氏(59)は4人いる副首相の1人で、こちらも広東省トップを務めた。共産主義青年団の出身。

全国レベルやチベット自治区内モンゴル自治区広東省など地方レベルで農業・貧困問題に取り組み、多くの経験を積んだ。

10歳若いため習氏が将来の影響力を懸念するとみられる一方で、年功序列制度の下で習氏が若く従順な人物を好むとの見方もある。

首相に就任しない場合も、政治局常務委員となる可能性がある。

<シナリオ:習氏に忠誠を誓う比較的経験の浅い人物が首相に>

上海市トップの李強氏(63)も次期首相候補の一角に挙げられている。習氏に忠誠を誓っているが、上海のロックダウン(都市封鎖)を巡り、実績に傷がついた。

首相に就任しない場合も、政治局常務委員となる可能性がある。

<シナリオ:韓正氏が首相に>

筆頭副首相の韓正氏(68)が暗黙のルール「七上八下(党大会時に67歳以下であれば留任、68歳以上であれば退任)」を破り、首相に就任する可能性もある。韓氏は習氏を補佐する役割を果たしてきた。

●政治局と政治局常務委員会

政治局常務委員会の人事では、年齢規定が守られ、常務委員が7人で維持される場合、3人が新任される可能性がある。

政治局は25人で構成するが、半分以上が入れ替われる可能性がある。

<シナリオ:李克強氏が全人代常務委員長に>

李克強首相(67)が首相退任後、引退するか、政治局常務委員にとどまり、序列第3位の地位である全人代常務委員長(国会議長に相当)に就任する可能性がある。

習氏の下で首相としての存在感が低下したため、完全引退を望むとの見方もあるが、指導部の亀裂を印象付けないため、引退はしないとの指摘もある。

<シナリオ:習氏に忠誠を誓う人物が政治局員や政治局常務委員に昇格>

習氏に忠誠を誓う人物では、丁薛祥・党中央弁公庁主任(60)、陳敏爾・重慶市党委書記(62)、李書磊・党中央宣伝部常務副部長(58)、王小洪・公安相(65)が昇格する可能性がある。

<シナリオ:大半の政治局員が退任>

劉鶴・副首相(70)は引退する見通し。厳格な年齢規定のない国家副主席に就任するとの見方もある。後任は習氏の長年の側近である何立峰・国家発展改革委員会主任(67)とみられている。

政治局員の中で唯一の女性である孫春蘭・副首相(72)も引退するとみられている。後任の有力候補は貴州省トップを務めるシン貽琴氏(62)。

外交担当トップの楊潔チ・政治局員(72)も引退する見通し。後任には王毅・外相(68)が就任する見通し。

中央軍事委員会の許其亮副主席(72)と張又侠副主席(72)も引退する見通し。後任には苗華・政治工作部主任、劉振立・陸軍司令官が就任する可能性がある。

<シナリオ:政治局常務委員の新任ゼロもしくは全員交替>

可能性は低いが、政治局常務委員の新任がゼロというシナリオもある。この場合、習氏が3期目以降も続投を目指す強烈なシグナルになる。

また政治局常務委員を全員交替させるという極端なシナリオもある。この場合、若く従属的な人物を起用するとみられる。

中国で16日から5年に1度の共産党大会が始まるのを前に、中国企業が開発した自動運転の車を紹介する催しが、国内外のメディアを対象に14日北京で行われ、最新の技術をアピールしました。

中国共産党などが企画したこの催しでは、IT大手、百度がAI=人工知能の技術や高精度な地図データの技術を活用して開発した自動運転の車が紹介されました。

車は、国内外のメディア関係者を乗せて、実証実験が行われている北京市内の一般道を走行し、速度やハンドルを自動で調整してカーブを曲がったり、赤信号で停車したりしていました。

また、自転車や歩行者など、車の周辺の様子は後部座席の前に設置されているモニターに詳細に映し出されていました。

走行中は、人が運転するよりもブレーキやアクセルの操作が急になるときもありましたが、歩行者が車の近くにいると動き出さないといった安全対策がとられていました。

中国は、5年に1度の共産党大会を前に、習近平国家主席のリーダーシップのもとで最新の技術を発展させてきたと、アピールするねらいがあるとみられます。

#反中国#対中露戦#習近平伏魔殿体制=旧体制

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