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#天皇家

永井さんは1925年、東京で生まれ、東京女子大学を卒業したあと雑誌の編集者をしながら小説を書き始め、1965年に鎌倉時代を舞台にした歴史小説「炎環」で直木賞を受賞しました。

永井さんは、戦後、日本人の歴史観が大きく変わる中で、これまでの歴史観にとらわれず、資料を綿密に分析して独自の視点で歴史小説を書き続けました。

中でも「北条政子」や「乱紋」、それに「山霧 毛利元就の妻」など歴史の中の女性の役割に光を当てた作品を多く発表し、注目を集めました。

また、NHKの「堂々日本史」など、テレビ番組で歴史上の事件や人物についての新たな見方を分かりやすく解説するなど幅広く活躍しました。

永井さんの小説は、NHK大河ドラマ草燃える」や「毛利元就」の原作にもなり、1997年には放送文化賞を受賞しています。

永井さんが3歳から20年余りを過ごし、名誉市民も務めていた茨城県古河市教育委員会によりますと、永井さんは先月27日、老衰のため東京都内の病院で亡くなったということです。

97歳でした。

NHK大河ドラマ毛利元就」で永井さんの原作を元に脚本を担当した、作家の内館牧子さんは、「大河でご一緒した時、それまで悪いものとして描かれることの多かった政略結婚について、父親が、特にできの良い娘を信じて送り出すという、別の見方があるのだと話されていたことがとても印象に残っています。永井さんの作品は緻密な分析をもとに女性の生き方について、一つの方向から決めつけるのではなく、別の捉え方もあると思わせる作品が多く、ものの見方の角度がすごい作家でした。『こういう人はかわいそう、不自由だ』と決めつけられていた女性たちを力強く描いてくれました」と話していました。