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フランス料理などの高級食材として知られるきのこ、トリュフの人工栽培に国内で初めて成功したと森林総合研究所のグループが発表し、栽培技術の確立を目指したいとしています。

これは、茨城県つくば市にある森林総合研究所の山中高史研究統括者などのグループが発表しました。

現在流通しているトリュフはすべてが海外から輸入され、国内でも自生していますが、人工栽培の技術は確立していませんでした。

研究グループは、「コナラ」の苗木の根に、国内に自生する白トリュフの1種「ホンセイヨウショウロ」の菌を付けて植えることで、人工的にトリュフができるかどうか調べてきました。

2015年から研究を進めた結果、去年11月、茨城県京都府の試験地で合わせて22個のトリュフができ、遺伝情報の解析から人工栽培によるものだと確認されたということです。

研究所によりますと、人工栽培はフランスなどでは行われていますが、国内では今回が初めてだということです。

収穫されたトリュフは大きいものでは9センチ、重さが60グラムほどあり、香りも海外産のものに引けを取らなかったとしています。

研究グループは国産トリュフの栽培技術の確立を目指すとしていて、山中研究統括者は「トリュフの人工栽培の実用化につながる成果だと考えている。技術をまつたけの人工栽培にもつなげたい」と話しています。

森林総合研究所は、茨城県内にある試験地で、トリュフの人工栽培に取り組んできました。

森林総合研究所によりますと、白トリュフの菌を付けたコナラの苗木を、茨城県内の試験地の畑に6年前に植え付けたところ、去年11月に8個のトリュフが初めて確認できたということです。

研究者によりますと、トリュフのおよそ3分の1から2分の1が地表に出た状態で見つかったということで、独特の芳じゅんな香りがしたということです。

森林総合研究所の山中高史研究統括者は「将来的には、林業の人たちが木が売れるまでに収入を得るために、トリュフを作ることも可能になると思う。国産トリュフの栽培の実用化に向けて研究を進め、農林業の活性化につなげたい」と話していました。

香りに特徴のある高級食材のトリュフは、樹木の根についた菌からできるきのこで、人工的に管理された環境で栽培できるしいたけなどとは異なり、野外の生きた樹木がある環境でしか出てこないため、人工栽培は難しいとされてきました。

森林総合研究所では、育てる土壌や、どの樹木の根にトリュフの菌を定着させればよいかなど、菌からきのこに育つために必要な条件を詳しく検討して、人工栽培の研究を進めてきました。

この中で、研究グループは、国内各地に20種類以上自生しているとされるトリュフのうち、広く分布していて比較的大きく味や香りが食用に向いていると考えられる黒トリュフの1種の「アジアクロセイヨウショウロ」と、白トリュフの1種の「ホンセイヨウショウロ」を選び、それぞれが育ちやすい土壌について調査しました。

その結果、「アジアクロセイヨウショウロ」は中性からアルカリ性で比較的養分が多い土壌、「ホンセイヨウショウロ」は弱酸性で比較的養分が乏しい土壌で育ちやすいことが分かったということです。

そして、実際に条件に合う場所として試験栽培を行う茨城県京都府などの4か所の土地を選び、石灰をまくなどして土壌の酸性度を調整しました。

また、どの樹木の根に菌をつけるかについて、クリやクヌギ、それにコナラの苗木の根にトリュフの胞子をつけて植えて調べると、コナラの苗木が最も適していることが分かったということです。

それでもトリュフはすぐには姿を見せず、別のきのこが現れるなどしましたが、去年11月に2か所の試験地で白トリュフができているのが確認できたということです。

グループでは、人工栽培に必要な生育環境の条件をさらに詳しく調べて、10年後をめどに販売できるようにしたいとしています。

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