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共和党マイク・ペンス前副大統領は、自身の64歳の誕生日である7日、ツイッターに投稿した動画で来年秋の大統領選挙に立候補すると表明しました。

そして、中西部アイオワ州で集会を開き「ホワイトハウス共和党には新しいリーダーが必要だ」と述べて支持を訴えました。

ペンス氏は、キリスト教保守派の1つである福音派の信者で、厳格に信仰を重んじる政治家として知られ、人工妊娠中絶や同性婚に反対しています。

ペンス氏はトランプ前政権で副大統領を務めましたが、おととしアメリカの連邦議会にトランプ氏の支持者らが乱入した事件をきっかけにトランプ氏とは距離を置いています。

ペンス氏は演説の中でトランプ氏の実績をたたえながらも「トランプ氏は間違っている。共和党憲法を尊重する政党でなければならない」と訴えました。

共和党内でトランプ氏に対する評価が分かれる中、ペンス氏はトランプ氏との距離の取り方を探りながら、選挙戦を進めるものとみられます。

共和党の候補者選びでは、これまでにトランプ氏に加えて、南部フロリダ州のデサンティス知事など、少なくともあわせて10人が立候補を表明しています。

集会に参加の支持者は…

ペンス氏の集会に参加していた支持者の男性は「ペンス氏は信念に基づいて行動し、国を率いることができる。トランプ氏は大統領としてはよくやっていたが、彼が本選挙で勝てるかどうかは疑問だ」と述べていました。

また、支持者の女性は「ペンス氏にはリーダーシップがあり、誠実で、価値観も共有できる。トランプ氏はホワイトハウスにいた頃にはよい仕事をたくさんしたが、時に人々を対立させてきた。もっと人々が仲間意識を持てるような国になってほしい」と訴えていました。

共和党内の立候補状況

来年秋の大統領選挙に向けた共和党の候補者選びには、6月8日時点で少なくとも10人が立候補を表明しています。

ドナルド・トランプ 前大統領(76)】

共和党内の支持率でリードしているのが、ドナルド・トランプ前大統領です。大統領在任中から「アメリカ第一主義」を掲げ保護主義的な政策を進めて、白人保守層から支持を集めています。

再選を目指した2020年の大統領選挙ではバイデン大統領に敗れましたが「選挙に不正があった」と主張し、翌年1月には選挙結果に反発したトランプ氏の支持者らが連邦議会に乱入するという前代未聞の事件が起きました。大統領退任後も不倫の口止め料をめぐり、ビジネス記録を改ざんしたとしてアメリカの大統領経験者としては初めて起訴されました。さらに、自宅から最高機密文書が見つかった問題や、2020年の大統領選挙のあとの権力移行に違法な介入を行ったとされる疑惑についても捜査が進められていて、その行方が注目されています。

【ロン・デサンティス フロリダ州知事(44)】

共和党の候補者選びで、現時点でトランプ氏の最大のライバルになると目されているのが、フロリダ州のロン・デサンティス知事です。

2018年の知事選挙で当時、大統領だったトランプ氏の全面的な支援を受けて初当選し、その政治姿勢や主張から「ミニ・トランプ」とも言われてきました。

保守的な政策を打ち出して、共和党支持者から人気を集めています。

マイク・ペンス 前副大統領(64)】

キリスト教保守派の1つである福音派の信者で、厳格に信仰を重んじる政治家として知られ、人工妊娠中絶や同性婚に反対しています。

副大統領としてトランプ前大統領を支えましたが、おととしアメリカの連邦議会に、トランプ氏の支持者らが乱入した事件をきっかけにトランプ氏と距離を置いています。ペンス氏は事件の日、その2か月前の大統領選挙でバイデン氏が当選したことを議会で宣言する役割で、トランプ氏から自身を選挙の勝者だと認定するよう迫られましたが、これを拒んでいました。

【ニッキー・ヘイリー 元国連大使(51)】

インドからの移民2世で、南部サウスカロライナ州で女性初の知事となったほか、トランプ政権で国連大使を務め、大統領を代弁する形でアメリカ第一主義の立場を強く主張しました。バイデン大統領やトランプ前大統領を念頭に世代交代が必要だと訴えています。

東部ニュージャージー州クリス・クリスティー前知事は60歳。2016年の大統領選挙に立候補しましたが、候補者選びの序盤で撤退し、その後はトランプ氏を支持して、政権移行チームの一員にまでなりました。しかし、トランプ氏が2020年の大統領選挙で敗れ、選挙結果を受け入れないと主張してからは立場を転じ、トランプ氏批判の急先ぽうとして知られています。

このほかにも…

このほか
共和党上院議員では唯一の黒人であるティム・スコット氏
▽中西部ノースダコタ州のダグ・バーガム知事
▽南部アーカンソー州のエイサ・ハッチンソン前知事
▽起業家のビベック・ラマスワミ氏
▽ラジオ番組司会者のラリー・エルダー氏が立候補を表明しています。

共和党内での支持率は…

調査会社「モーニング・コンサルト」が行っている世論調査によりますと、
共和党内での支持率は6月4日時点で
▽トランプ前大統領が56%
次いで
フロリダ州のデサンティス知事が22%となっています。

トランプ氏は、ことし1月初めにはデサンティス氏に11ポイント差まで迫られましたが、3月末にニューヨーク州のマンハッタン地区の大陪審に起訴されて以降は、再び支持を伸ばしています。

このほかの候補者の支持率は
▽ペンス前副大統領が7%となっているほか
▽ヘイリー元国連大使
▽スコット上院議員
▽ラマスワミ氏が、それぞれ3%などと、
いずれも支持率は1桁台と低迷が続いています。

#2024大統領選(共和党・ペンス前副大統領)

トランプ前米大統領が退任後に機密文書を保有していた問題で、連邦検察当局が同氏に捜査対象であることを通知したと、ABCニュースが7日に報じた。

政治専門サイトのポリティコは、検察がトランプ氏に書簡で通知したと伝えた。トランプ氏の弁護士は今週、司法省側と面会したという。

トランプ氏を巡っては、2021年の退任後に機密資料を保有していた問題を連邦大陪審が調べているほか、同氏と側近が前回大統領選の結果を覆そうとした疑惑もある。

検察の広報担当はコメントを控えた。トランプ陣営からもコメントを得られていない。

機密文書を巡る疑惑では、米連邦捜査局FBI)が昨年8月、フロリダ州のトランプ邸「マールアラーゴ」に家宅捜索を行い、約100件の押収文書が機密扱いと判明。トランプ氏は在任時に機密指定を解除したと示唆しているが、その証拠は明らかにしていない。

ニューヨーク州の大陪審は3月、ポルノ女優に口止め料を払って不倫のもみ消しを図った疑惑を巡り、トランプ氏を起訴した。

#トランプ(機密文書・捜査対象通知)

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