南ア与党、白人主体野党と連立合意 30年間の単独政権終幕 https://t.co/iL783mqMdd
— ロイター (@ReutersJapan) June 14, 2024
5月の南アフリカ総選挙(下院、定数400)で与党アフリカ民族会議(ANC)が過半数割れとなったことを受け、ANCと白人主体で経済界寄りの民主同盟(DA)は14日、連立政権を組むことで合意した。
DAのスティーンヘイゼン党首はテレビ演説で「今日からDAは団結と協力の精神で南アフリカを共に統治する」と述べた。
インカタ自由党(IFP)と右派の愛国同盟(PA)の2つの小政党も連立政権に参加する。
下院本会議が14日に招集され、議長、副議長、大統領を選出する。ANC党首のラマポーザ大統領は、連立政権協定に参加する他の政党の支持を得て、再選を果たす見込みだ。DAの関係者によると、DAは副議長ポストを獲得する見通し。
DAの連立政権入りは、アパルトヘイト(人種隔離)を撤廃に導いた故マンデラ氏が率いたANCが1994年に選挙に勝利した後、30年にわたって過半数を占めていた体制からの大きな転換点となる。南アフリカは今もアパルトヘイト体制の負の遺産を抱えている。
南アフリカ 連立政権樹立で合意 現職の大統領の続投決定https://t.co/Ysr3cGgcPJ #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) June 15, 2024
南アフリカでは、5月の総選挙でアパルトヘイト=人種隔離政策撤廃以降初めて議席の過半数を失った与党が、自由主義経済を重視する第2党などとの連立政権の樹立で合意し、14日の議会での投票の結果、現職のラマポーザ大統領の続投が決まりました。
南アフリカでは、5月に行われた総選挙の結果、アパルトヘイト撤廃以降30年にわたって政権を担ってきたANC=アフリカ民族会議が議会で過半数を割り込みました。
ANCは、「国民統合政権」を目指すとして、各党との連立交渉にあたってきましたが、14日までに白人の支持者が多く自由主義経済を重視する第2党の民主同盟などと連立政権を樹立することで合意しました。
これを受けて、14日に招集された議会での投票の結果、ANCのラマポーザ大統領の続投が決まりました。
議場で演説したラマポーザ大統領は、「選挙で示された国民の意思に基づき、各党が協力し合って、国民が直面する諸課題に取り組んでいこう」と呼びかけました。
新たな政権では、低迷する経済の建て直しや、凶悪犯罪が多発する治安状況の改善、それに政府機関にまん延する汚職の撲滅などに取り組むとしています。
一方で、ANC内部には、黒人への経済的優遇措置の撤廃などを主張する民主同盟との連立に反発する声もあり、今後、安定した政権運営が行えるかが焦点となっています。
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