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現職の死去に伴い、空席となっていたベトナムの最高指導者の人事について、ベトナム共産党は3日、序列2位のトー・ラム国家主席を選出したと発表しました。米中をはじめ、各国の関心がベトナムに注がれる中、後継のトップ人事を円滑に進めることで、政治面の安定を示したいねらいがあるとみられます。

ベトナムの最高指導者の共産党書記長に、新たに選出されたのは、トー・ラム氏です。

ベトナム北部出身の67歳で、
▽1979年に公安省に入り、一貫して公安畑でキャリアを積み
▽2016年に公安相
▽ことし5月には序列2位の国家主席に就任していました。

ベトナムでは、2011年から10年以上書記長を務めていたグエン・フー・チョン共産党書記長が7月に死去し、トップ不在の状態が続いていました。

ベトナムは、隣国の中国と南シナ海の領有権をめぐって対立する中、去年9月には、アメリカのバイデン大統領、その3か月後の12月には、中国の習近平国家主席が相次いで訪れました。

米中両国をはじめ、各国の関心がベトナムに注がれる中、後継のトップ人事と今後の外交方針に関心が集まっていました。

トー・ラム書記長は、3日の就任会見でNHKの質問に答え、「すべての国と友好を深める方針だ。これが私たちの外交政策であり、変えることはない」と述べ、全方位外交を継続していく方針を強調しました。

ベトナムは今回、トップ人事を円滑に進めることで、政治面の安定を示したいねらいがあるとみられます。

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