イスラエル、ガザ攻撃継続 12人死亡 ハマスとの緩衝地帯設置目的か https://t.co/lKOlD9gQLN https://t.co/lKOlD9gQLN
— ロイター (@ReutersJapan) November 4, 2024
イスラエル軍は4日もパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を続け、少なくとも16人のパレスチナ人が死亡した。現地では、イスラエル軍がガザ北部にイスラム組織ハマスに対する緩衝地帯を作ることを目的に新たな攻撃を実施しているのではないかとの懸念が出ている。
医療関係者によると、ガザ北部のベイトラヒヤで2軒の家屋が攻撃を受け、7人が死亡。その後も攻撃があり、死傷者が出ている。
中部ザワイダでは4人が死亡。これとは別に中部および南部でも攻撃があり、5人が死亡した。
また、イスラエル軍がヌセイラト難民キャンプの北東部に戦車を投入したという。
イスラエルは10月5日、ジャバリア、ベイトハヌーン、ベイトラヒヤに戦車を投入。ハマス戦闘員の再編成を阻止するためとしていた。
パレスチナ保健当局によると、イスラエル軍はジャバリアにあるカマルアドワン病院に対する爆撃を続けており、多くの職員と患者が負傷している。
イスラエル軍は、ガザ市民への被害を最小限に抑える努力をしていると表明。ハマスについて、避難所や病院を利用してイスラエル軍への攻撃を仕掛けていると指摘した。ハマス側はこれを否定している。
イスラエル外務省は4日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)との関係を1967年以来定めてきた協定の取り消しを国連に正式に通告したと明らかにした。
UNRWAのフィリップ・ラザリーニ事務局長は、イスラエルはガザ地区に入る支援物資を積んだトラックの台数を1日平均30台に減らしたと指摘。武力衝突が始まる前の6%にすぎず、200万人の人々の絶望的な状態を満たすには全く不十分としている。
これに対しイスラエル政府報道官は、ガザ地区への支援物資の搬入に制限はないと指摘。3日には47台のトラックがガザ北部に入ったとしている。
ガザ人道状況大きく改善せず、イスラエルの対応期限控え米が指摘 https://t.co/WlomIIcT4w https://t.co/WlomIIcT4w
— ロイター (@ReutersJapan) November 5, 2024
米国務省のミラー報道官は4日、イスラエルはパレスチナ自治区ガザへの援助物資搬入を拡大する一定の措置を講じているものの、人道状況の大幅な改善にはつながっていないとの見方を示した。
バイデン政権はイスラエルへの10月13日付の書簡で、ガザの人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるよう求め、措置が取られなければ、米国による軍事支援を制限する可能性を警告した。
ミラー氏は「本日時点で状況は大きく好転していない」とし、開かれている検問所の増加など幾つかの改善は見られるものの、書簡で示した勧告は満たされていないと指摘。現時点で対応は「不十分」としつつ、30日間の期間がまだ経過していないとも強調した。
イスラエルが勧告を実行しなかった場合にどのように対処するかについてはコメントを控え、「法律に従う」と述べるにとどめた。
米対外援助法は米国の人道援助を妨害する国への軍事支援を禁止している。
米国務長官、イスラエル国防相と会談 ガザ人道支援拡大を要請 https://t.co/bEBYnXX7KD https://t.co/bEBYnXX7KD
— ロイター (@ReutersJapan) November 5, 2024
ブリンケン米国務長官は4日、イスラエルのガラント国防相と会談し、パレスチナ自治区ガザへの人道支援を大幅に増やすため、追加の措置を講じるよう求めた。
米国務省はブリンケン長官が「ガザ全域の市民に対する食料、医薬品など必要不可欠な物資を含む人道援助を大幅に増やし、維持するため、さらなる行動を促した」と表明。
「長官はガザの戦争終結と人質全員の帰還が重要だと強調したほか、ガザ地区のパレスチナ住民が生活を立て直し、統治・治安・復興で前進できるよう戦後の道筋を描く重要性を強調した」という。
米政府はイスラエルへの10月13日付の書簡で、ガザの人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるよう求め、措置が取られなければ、米国による軍事支援を制限する可能性を警告した。
イスラエル情報機関 長官「合意の可能性低い」 停戦協議めぐりhttps://t.co/FMnvTawGns #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 4, 2024
イスラエルとイスラム組織ハマスの間で続いているガザ地区での停戦協議について4日、イスラエル側の交渉役となっている情報機関モサドの長官が「合意の可能性は低い」と発言したと伝えられ、早期の停戦実現には悲観的な見方が広がっています。
イスラエルとハマスのガザ地区での停戦と人質解放に向けた協議は10月27日に再開し、イスラエル側は人質の解放に向けた一時停戦に前向きな姿勢を示す一方、ハマス側は恒久的な停戦を目指さない一時停戦には応じられないとして意見の隔たりが続いています。
イスラエルのテレビ局は4日、イスラエル側の交渉役となっている情報機関モサドのバルネア長官が人質の家族との面会の場で、「仲介国からハマスの回答を受け取っておらず、合意が実現する可能性は低い」と発言したと報じ、早期の停戦実現には悲観的な見方が広がっています。
ガザ地区の停戦協議をめぐってはハマスの後ろ盾となっているイランがイスラエル側の対応次第でイスラエルへの攻撃を判断する可能性を示唆していて注視されています。
ガザ地区保健当局 死者4万3374人に
こうした中イスラエル軍は4日、ガザ地区の北部と中部で軍事作戦を行い、ハマスの複数の戦闘員を殺害したと発表しました。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラは4日、北部ベイトラヒヤの住宅が空爆され7人が死亡したと伝えていて、ガザ地区の保健当局はこれまでの死者は4万3374人にのぼったとしています。
イスラエル、ダマスカス近郊のヒズボラ施設を攻撃 シリアは非難 https://t.co/pjnFKxC3KD https://t.co/pjnFKxC3KD
— ロイター (@ReutersJapan) November 4, 2024
イスラエル空軍は4日、シリアの首都ダマスカス近郊にある武装組織ヒズボラの情報施設を攻撃したと表明した。シリア国内の重要インフラに対する攻撃の一環としている。
イスラエル空軍は「ヒズボラの情報本部はシリアに支部を設置しており、これには独立した情報収集や調整などのネットワークが含まれている」としている。
これに先立ちシリア国防省は、イスラエルが占領するゴラン高原方面からダマスカス南部の民間施設に攻撃があり、一部に被害が生じたと発表した。発表時点で死傷者の報告はないとしていた。
シリア国営通信(SANA)は、サイエダ・ゼイナブ地区が攻撃を受けたと報じた。同地区はヒズボラの拠点。これまでも何度か攻撃の標的となってきた。
シリア外務省は、イスラエルによる民間人居区への攻撃は「犯罪」だと非難。国連加盟国に対し、イスラエルの侵略を阻止し、責任を追及するよう呼びかけた。
イスラエル首相の側近、情報漏えいで逮捕、ガザ停戦阻止が狙いだったとの批判 https://t.co/UPVjJfeqhj
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) November 5, 2024
イスラエル警察は、機密情報を外国メディアに漏えいした疑いでネタニヤフ首相の側近エリエゼル・フェルドシュタイン氏を逮捕した。
野党指導者らは、この機密情報について「ねつ造」されたもので、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦と人質協定を阻止するための策略の一環だったと主張している。
捜査は首相府が外国メディアに広めたとされる主張を中心として進められている。その主張とはイスラム組織ハマスがネタニヤフ氏に人質解放と停戦の協定を迫るためにガザからエジプト国境を越えて人質をひそかに移し、イスラエル社会を分断させる計画を立てているというものだ。
3日に公開された裁判所文書によると、フェルドシュタイン氏は「機密情報」の漏えいに関して取り調べを受けている数人のうちのひとり。同氏は野党政治家からネタニヤフ氏の側近として名前を挙げられている。イスラエル軍のシステムから取得され「違法に発行された」情報によって、イスラエルがガザでハマスが拘束している人質を解放する能力が損なわれた可能性があるという。
ネタニヤフ氏の報道官は、首相府から漏えいがあったことを否定。フェルドシュタイン氏に言及し、この「人物は安全保障関連の議論に一度も参加していない」と述べた。
首相府はまた、この情報漏えいがガザからの人質解放をめぐるハマスとの交渉に影響を与えた可能性があるとの主張を「ばかげている」と一蹴した。
最大野党を率いるヤイル・ラピド氏は3日、首相府が人質取引の可能性を妨害し、人質の家族に不利な世論を形成するために偽造された機密文書を漏えいしたと非難した。
ガザで拘束されている人質の家族らは、ネタニヤフ氏についてガザでの戦闘が終結すれば選挙の実施を強いられると考え、ハマスとの合意を繰り返し妨害していると非難している。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・391日目②)
“ガザ地区への支援 大幅増を” 米がイスラエルに求めるhttps://t.co/tuDoyWRAco #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 5, 2024
イスラエルがガザ地区で住民の支援に当たるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関との協力関係の解消を発表し、人道状況のさらなる悪化が懸念される中、後ろ盾となっているアメリカは、ガザ地区への支援を大幅に増やすようイスラエルに求めました。
イスラエル軍はガザ地区北部ジャバリアでの作戦を続け、5日、イスラム組織ハマスの戦闘員を数十人殺害したと発表しました。
一方、パレスチナのメディアは5日、北部ガザ市への空爆で、住民4人が死亡したと伝えています。
イスラエルは4日、ガザ地区などで住民の支援に当たるUNRWAとの関係を定めた協定の破棄を国連に通知し、協力関係を解消すると発表しています。
UNRWAはガザ地区で食料の配布や医療支援などを続けていますが、活動にはイスラエル側との調整が欠かせないため、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。
こうした中、アメリカ国務省はブリンケン国務長官が4日、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、食料や医薬品など人道支援物資のガザ地区への搬入を大幅に増やすよう求めたということです。
イスラエル軍はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻勢も強めていて、4日には隣国シリアにあるヒズボラの拠点を空爆したと発表しました。