■
午後8時、投票が締め切られたが、記者会見場に現れたのは菅義偉選対副委員長1人のみ。テレビ各社が自民党惨敗の出口調査結果を次々に報じると「まさかと思っていたが、これが現実なのか。目に見えない地殻変動が起きていたのではないか。私たちは国民目線から遠くなっていたのか」と絶句した。
首相は意外なほどそのさばさばした表情だった。敗因については「自民党に対する積年の不信や不満をぬぐい去ることができなかった」と分析した。ただ、昨秋に解散を引き延ばしたことが惨敗の遠因になったとの指摘には「経済危機を迎え、政局より政策を優先させたのは間違っていなかった。私ども国民の暮らしを守るためにやった経済対策は決して間違っていなかった」と頑として譲らなかった。
首相は党再生への道筋を問われ、こう答えた。
「自民党は保守政党だ。守るべきものは守るために変えるべきものは変える。家族であり、地域であり、国を守る。日本の寄って立つ基盤は保守的なものだ。これを肝に銘じなければならない」
「小泉さんへのアンチテーゼ」
■
「何が大事かって、健全な2大政党制でしょ? 別に対立する政党は自民党じゃなくてもいいけれど、自分にとっては、自民党を一から作り直して、乗っ取っちゃうのが一番手っ取り早い。民主党のやらないところをやる政党は必要だから、必ず生まれてくるわけで、世代交代をした自民党が一番、そうなりやすいと思っている」
労働組合などの支持を得て「下から攻める」民主党と対照的に、自民党は長らく医師会や農協、経団連といった業界団体の支持を礎に戦ってきた。民主党は、3年後までに企業・団体献金を全廃し、政党助成金と個人献金のみとする政策を公約に掲げている。これが現実のものとなれば、自民党はさらなる窮地に追い込まれることになる。
田舎から出てきて学歴のない田中角栄は国土の均衡な発展を主張し、バラまき行政を行った。他方、東京大学卒で大蔵官僚出身のエリート、福田赳夫は競争主義、対米追従を掲げた。細かな違いはあれど、前者は今の民主党が掲げる政策に、後者は自民党の政策に、ほぼ一致する。
「民主党は結局、あの体質では大きな政府しか指向できない。党中には反対の意見もあるけれど、基本的には大きな政府で格差是正の方向に行くわけです。そうなると、小さい政府でバラまかずに成長を重視する政党が“対岸”にどうしても必要になる。自民党がその役割を担っていけばいい」
■
【麻生首相記者会見の詳報(1)】「自民党は必ず政権を奪還する」
「自由民主党は昭和30年11月の結党以来、半世紀余りにわたりまして日本の政治を担ってきたというのが歴史であります。プラスの面では、疲弊しきった当時の敗戦直後の日本、あの当時から考えますと、少なくとも豊かに安心できる社会というものを作り上げた功績というものにつきましては、多くの方々に認めていただけることだと思っております。他方、マイナス面もあります。それは、例えば社会の閉塞感、また格差の問題などいろいろな社会問題への不満、また、それらに効果的に対応できない、そういう自民党政治そのものへの不満といったものがあったと思っております」
【麻生首相記者会見の詳報(2)】「保守を強調したのは間違っていなかった」
保守という政治信条と、それから弱い人への配慮、これは別次元の話であって、両方への配慮が必要なんだと考えております
「プラスの面」が昔の自民党で、「マイナス面」が小沢が抜けたあとの名ばかり「自民党」。
小沢に引き継がれているのが保守本流。
■
NHK 番組表 討論スペシャル「“政権選択”に政治はどう応えるか」
【司会】 (NHK解説委員)影山日出夫
NHKが抵抗しておるね。
影山日出夫は自民党ひいきなの?
偏向NHK「日曜討論」悪質なタイトルと映像
司会者の影山日出夫氏の姿勢は無礼な「尋問」だった。NHKの思い上がりもはなはだしい。