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民主勝ち過ぎ、「2大政党制」雲散霧消か

 「何が大事かって、健全な2大政党制でしょ? 別に対立する政党は自民党じゃなくてもいいけれど、自分にとっては、自民党を一から作り直して、乗っ取っちゃうのが一番手っ取り早い。民主党のやらないところをやる政党は必要だから、必ず生まれてくるわけで、世代交代をした自民党が一番、そうなりやすいと思っている」

 労働組合などの支持を得て「下から攻める」民主党と対照的に、自民党は長らく医師会や農協、経団連といった業界団体の支持を礎に戦ってきた。民主党は、3年後までに企業・団体献金を全廃し、政党助成金と個人献金のみとする政策を公約に掲げている。これが現実のものとなれば、自民党はさらなる窮地に追い込まれることになる。

 田舎から出てきて学歴のない田中角栄は国土の均衡な発展を主張し、バラまき行政を行った。他方、東京大学卒で大蔵官僚出身のエリート、福田赳夫は競争主義、対米追従を掲げた。細かな違いはあれど、前者は今の民主党が掲げる政策に、後者は自民党の政策に、ほぼ一致する。

 「民主党は結局、あの体質では大きな政府しか指向できない。党中には反対の意見もあるけれど、基本的には大きな政府格差是正の方向に行くわけです。そうなると、小さい政府でバラまかずに成長を重視する政党が“対岸”にどうしても必要になる。自民党がその役割を担っていけばいい」