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日銀総裁人事で恨み節 首相変身の裏側

 春分の日の3月20日、首相は首相官邸に相談相手として頼る与謝野馨官房長官中川秀直元幹事長と会い、個別に意見交換した。

 この際、首相は日銀総裁人事で以前、小沢氏と電話で話し「武藤総裁」でOKであることを再三確認したことを打ち明けた上で、直前になってひっくり返されたことへの「恨み節」に多くを費やした。

 「小沢さんは、武藤敏郎元財務事務次官で党内をまとめると言ったのに…

 24日夜には自民党幹部を公邸の奥座敷に招いた。

 道路財源の行方が話題になり、道路族を代表する古賀誠選対委員長が「必要な道路はつくらなければならない」と強調すると、大島理森国対委員長は「民主党がどうしてもテーブルに着かざるをえないような思い切った提案が必要だ」とやんわり反論した。

 25日夜、東京・赤坂の料理店「鶴よし」。中川氏や武部勤元幹事長、笹川堯衆院議院運営委員長ら主な派閥幹部級が集まった。参加者は一様に、改革加速議連会長の棚橋泰文元科学技術担当相ら自民党若手議員が一般財源化を求め、歳入関連法案(日切れ法案)の衆院での再議決に反対する動きをみせていることに、神経をとがらせていた。

 出席者は「政権崩壊」の危機を実感し、平成21年度から全額一般財源化の実現のほか、暫定税率地球温暖化対策にも投入することを条件に基本的に維持させることで「合意」した。

 27日早朝、河野太郎氏ら若手議員約30人は「道路特定財源の全額一般財源化などが担保されない限り、再議決に反対」との方針を確認。午後には「決議」として首相に手渡したが、野球好きの首相は機嫌良く「ストライクゾーンのど真ん中だよ」と応じている。その約1時間半後の会見で首相は、この決議とほぼ同じ内容を発表し、若手議員らの造反の動きを封じ込んだ。

 31日夜、・・・。自民党道路族の古賀氏は同夜、記者団に「私には私の考えがあるが、党内が結束して同じ方向に行くことを大事にしたい」と静かに語った。