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作家　童門　冬二氏
人間がＩＴを使いこなせば『鬼に金棒』のはずですが、逆に鬼が金棒に振り回されている感じがします。
＜中略＞
ＩＴ活用で余った時間やエネルギーを何に使うかが問題です。社会のため、他人のために使ってくれればうれしいのですが、自分のためにしか使わず、独り善がりの考え方に陥っていく人が多い。社会の常識からずれて、陸の孤島で生きているような人が増えています
＜中略＞
血の通い合いがなくなり、人間がロボット化してきたという不安も感じます。
＜中略＞
まず人間が『主』であり、機械は『従』であるという関係を再認識する必要があるでしょう。
＜中略＞
　――企業が過度なＩＴ依存の問題を克服するには、日本式経営を復活させるべきだとお考えだそうですね。
＜中略＞
ピーター・ドラッカーも日本式経営の支持者でした
＜中略＞
仲良しごっこではダメで、企業理念を根っこから共有することが重要です。この言葉に新しい意味や意義を付与すべきでしょう
＜中略＞
先輩記者から「電話で議論するな。直接会ってやれ」としかられた。声音が伝わる電話でも、相手の目を見ながら話すのとは確かに違う。電子メールではなおさらだ。
＜中略＞
旅の列車で風景も見ずにパソコン。そこから生まれるものは何か

（日経新聞朝刊）