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『パイドロス』
P49

あの二つの話の愚かさかげんたるや、まことに念の入ったものだった。何ひとつたしかなことも、真実のことも言ってないくせに、ある種のつまらない連中をあざむいて、彼らの間で喝采を博しようものなら、まるでひとかどの存在であるかのように、もったいぶってみせるとはね。――だからぼくとしては、友よ、どうしても自分を浄める必要があるのだ。