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【正論】多摩大学情報社会学研究所所長・公文俊平

 1950年代は「スプートニク・ショック」が象徴した、「東風が西風を圧した」時代だった。だが、60年代には政府と市場の共働とでもいうべき「混合経済体制」をとった西側が盛り返し、「経済成長の10年」となった。しかしその負荷は資源・環境におよび、70年代は、OPEC(石油輸出国機構)の台頭がもたらした「石油危機の10年」となった。

90年代には、ソ連が消滅して「東西冷戦」が終焉(しゅうえん)、「グローバリゼーション」の時代が始まるなか、米国がIT(情報技術)とインターネットの牽引(けんいん)する「ニュー・エコノミー」を先導した。ところが、この「インターネット・バブル」も2000年代の初頭にいったん崩壊した。