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産科医表情硬く 患者へ深々と謝罪 大野病院事件

立件への反対を明確に表明した医学界の後押しもあり、弁護側は周産期や病理の権威と目される研究者を次々と証人に立てて反証した。

一方で検察側は周産期の専門家を証人に立てられず、十分な立証ができなかった。象徴的なのが、剥離でのクーパー(医療用はさみ)使用の是非だ。冒頭陳述では過失の柱だったが、捜査段階で使用に否定的だった検察側証人が公判で証言を翻し、検察側は結局、論告で過失から外した。

警察捜査では、そういった証拠は十分検討されないまま放置される傾向がありますが、検察捜査では、「公判を維持できるか」という観点から、そういった証拠の存在、公判で出現する可能性があるのに放置する、といことがあってはならない、というのが健全な実務感覚だと思います。